33幕 切なげなクソチャイナバカ娘 ページ35
いつものように沖田は神楽に悪態をついた。
「じゃあな、クソチャイナ」
彼はそれだけ告げると神楽に背を向けた。
"じゃあな、クソチャイナ"
何故かこの言葉に反応した。
「待てヨ！！！」
神楽は名を呼ばれ振り向こうとする沖田よりも先にズンズンと彼に近づいていった。
そして、勢いよく胸倉を掴む。
「まだ私の質問に答えてもらってないから帰すわけにはいかないネ」
「…は？」
神楽は真剣な表情でジッと沖田の瞳を見つめる。
そんな彼女とは裏腹に沖田は少しだけ混乱していた。
「何言ってやがんだテメェ。さっき俺が言った事何で…」
「私もお前に質問したアル」
「…え？ごめん、いつ？」
「人の話聞いとけヨ、チンピラチワワ」
「ぶっ殺すぞ」
危うくメンチをキリそうになった二人だが、神楽は敢えて抑えた。
「だから言ったダロ。"顎を掴んで目の前に晒させる体勢がカップルがチューする時なの分かってんのカ"って」
「ああ、言ったな…」
「別にそれの回答が欲しいわけじゃないアル。ただ、質問を"してぇの？"って言う胡散臭さダダ漏れの質問で返されたから、"どういうつもり"であんな体勢にさせたのかを教えて欲しいアル」
「…別に深い意味なんてねェよ。言っただろィ？俺ァただお前の反応が面白かっただけだって。それ以上でもそれ以下でも他に理由なんてねェ」
神楽はそれを耳にするとさっきまで強く掴んでいた沖田の胸倉から力無く手を離し、俯いて「そうアルカ」とだけ呟いた。
「おい…」
「私はお前のその答えが聞きたかっただけネ。分かったらとっとと仕事しろヨ、サボりポリ公」
沖田が引き止める間も無く、神楽はまるで傘で自らの顔を隠すようにして走ってこの場からいなくなった。
今さっき、ほんの一瞬だけ見えた彼女の今にも泣き出しそうな顔が沖田の頭をかすめた。
「………あんの、クソチャイナバカ娘」
沖田は大きく舌打ちをし、神楽の走っていった方へと急いだ。
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胡乱 - 読ませていただきました！もうホント最高ですた！d(´▽`)bもともと沖神は好きだったんだけど威信のことよく知らなくて…でもめっちゃ好きなりました！！続編も楽しく読ませてもらいます！ (2018年3月30日 12時) (
レス) id: eb800c7b82 (このIDを非表示/違反報告)
湖@清光可愛い鯰尾君可愛い亀ちゃん大好き！！！ - すっごく面白いです！沖神最高ですね！威信も良いし………はぁぁ………最高です。続編も頑張って下さい！直ぐ見に行かせて貰います！応援してます！ (2018年2月27日 17時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
プリンちゃま(別垢)(プロフ) - nonさん» ありがとうございます！(｀・ω・´) 更新私も頑張りますので、nonさんも頑張ってくださいね！応援してやす (2017年8月16日 16時) (レス) id: 5afe51ca08 (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - うぉおぉお！！最っ高でしたー！見させていただきました！凄く良かったですよーー！ (2017年8月14日 20時) (レス) id: 0592968b68 (このIDを非表示/違反報告)
チョコマシュマロ(プロフ) - 最高でした！ (о´∀`о) (2017年4月8日 8時) (レス) id: 3e9931ebd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：交差点プリン x他3人 | 作成日時：2016年7月28日 22時
