74話 ページ41
体内から何かがあふれ出そうな感覚
抑えていたものが抑えられない
水がたっぷり入ったグラスが、水の量に耐え切れず
割れてあふれる感覚
それを自覚した途端、不意に恐ろしくなった
得体のしれない何かが俺の中にあるということ
それがあふれてしまいそうなこと
なによりも、目の前で恍惚的な笑みを浮かべるキリヲ先輩が怖かった
必然？策略？？なんで、なんのために？
腕輪のヒビが大きくなるたびに不安、恐怖が大きくなる
息が荒くなるたびに、震えが大きくなる
闇が大きくなるたびに、力が、あふれる
『やめ、て...！！！』
か細く、それでも力強く叫んだ
次の瞬間、俺の周りを黒い水のようなものが覆った
...と、思われた
cn「はぁい、そこまで〜」
足元から出てきたコンちゃんが先輩の腕を掴んでいた
ギリギリと力強く握ってるのが分かった
cn「俺のご主人に、何してるんだよ」
ｷﾘｦ「...はは、いややなぁ、
Aくんのご厚意に甘えただけやで...なぁ、Aくん？」
『そ、れは...』
ｷﾘｦ「ま、ええわ。いいもん見せてもろたからね
またね、Aくん...また、お話しよな」
先輩はほくそ笑んで去っていった
『っ、はぁ...』
cn「ご主人！！」
先輩がいなくなって安心したのか
俺はその場に座り込んでしまった
そんな俺をコンちゃんは支えてくれる
『ありがとう、コンちゃん...』
cn「説教は後でさせてもらうね
とりあえず今は、休むことが優先かな」
『やす、む...？？』
cn「今のご主人は、貯めてた魔力があふれ出てる状態なんだ
おじい様とも、お話して、どうするか決めようか」
そう言ってコンちゃんは家まで転移魔術をかけてくれたのか
周りの景色が変わっていた
ｵﾍﾟﾗ「！！A様！！」
『オペラ、さ...ん......』
家の中の景色と、慌ててこちらに駆け寄るオペラさんに
再び安心感を覚え、意識を失ってしまった
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ユカミナ(プロフ) - おこめさん» ひぇ…ありがとうございましゅ………ヤンデレっぽさは意識してやす( ¨̮ )kyoさんも、そのうち出しますのでお楽しみに…((ｺｿ (2022年3月20日 11時) (
レス) id: 28a9b13a49 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - えーそうですね。控えめに言って好きです。いやぁ〜ほんと。もうね、めっちゃ良かったです。特にtnがマスク外した時のシーンがヤンデレっぽくて最高でした。あ、あとですね、出来ればkyoさんを先生として登場させて欲しいです！！ほんと出来ればでいいんで！！ (2022年3月20日 0時) (レス) id: dfd53eccc9 (このIDを非表示/違反報告)
鸛(コウノトリ) - あっ、好きすぎる.......作者さんは天才ですか？天才ですね！！！ (2022年1月28日 16時) (レス) @page33 id: b918a201eb (このIDを非表示/違反報告)
名無し98883号(プロフ) - いや、もう最高です(*^^*) 死んでもいいです!!! (2021年11月16日 19時) (レス) @page18 id: cbf5f5c53a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユカミナ | 作成日時：2021年6月15日 22時
