※カ ッ プ ル で す【沖田総悟】

16.黒光りするアイツがﾎｲﾎｲ仕留めれるヤツ ページ26

ふて腐れて苺大福を食べながら、荷造りをする



「Aちゃん、本当に行っちゃうの？」


ザキさんが聞いてくる



「“今日”は行かないよ」

「そっか…」


ザキは少しホッとしていた

今日、という部分を強調したのに気づいていないらしい


お見合いしたときは尊敬したけど、今この時は本当にこの人監察でいいのか疑う



私は、行く前に土方さんに仕返しをしたい




「私、ちょっとホームセンター行ってくるね」

「え、なんで？まぁ、いってらっしゃい」



私はホームセンターであるものをこれでもかと言う程買い占めた

店員にすごい目で引かれた



***



朝からの会議には出席せず、茶室に会議が終わった後土方さんを呼んだ




呼んだ時刻から数分後、茶室から慌てる様な声がした


作戦成功、と思ったけど声が複数人。

土方さん以外にも誰かいる




様子を見に行くと



「うわっ！なんだこれ！！」

「ちょ、取れないんだけど！お妙さぁん！！！」

「あっ、よく見るとコレ、『ｺﾞｷﾁｬﾝﾎｲﾎｲ』ですぜ」

「何でこれここにあるの！？」


上から土方さん、近藤さん、総悟、ザキさん



上の人以外なんか余計なんですけど



そして、私が土方さん用に仕掛けた罠は、




『ｺﾞｷﾁｬﾝﾎｲﾎｲ』の上の部分を切り取り、下をくっつけたトラップ




「ｺﾞｷﾁｬﾝも土方さんもとれる。まさに一石二鳥！！」
「黙れ！これどうするんだ！！」
「ｱｯ、ｶﾞﾝﾊﾞﾚｰ」
「腹立つコイツ！うわっ、近くにｺﾞｷﾁｬﾝくっついてるぞ近藤さん」

「なんか俺の近く多くない？ねぇなんで」

「ゴリラは別にいらない」
「辛辣！！すごい辛辣！！」




取り合えず一番可哀想なザキさん(ホント可哀想)、どうでもいい総悟、ちょっと可哀想なゴリラを解放





「おい、なんで俺は解放しないんだ」

「謝れば全て水に流します」

「全てってなんだよ」




「退職、とか…」
「ｸｽ」
「ｳﾜｧ笑ったこの人」

「おい、ちょっ！おい！！どこいくんだ！！！









悪かったよ…」






「私も、ごめんなさい」




***



「そういやお前、粘土じゃなかったのか」

「私も最近思い出した」

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