銀魂×ボカロ【短編集】

坂田銀時で吉原ラメント１ ページ4

銀時で吉原ラメント


吉原桃源郷は、夜の帳をかけて行く

鏡を向いて、口紅をひいて

「A、一名様から指名じゃ」

「、、、はい」

見ず知らずの相手と嫌な行.為

だけど、応じるままに… 受け入れるままに…

あの頃は、橙色で輝いた花に

憧れてたし、望んでいた

でもね、いつのまにか

私は藍色の花になってた

けれどいくら藍色の花だからと言って

私は安くないわ


貴方に対して僞りだらけでも

そんなに、恋愛したいのかしら？

そして私を抱くのね

「Aでありんす、以後、よしなに」

悲しい、、、

なんでこんなやつに抱かれなきゃならない？

だけどね、感じた『ふり』をしてお金を稼ぐの

そんな女たちの心を知ってか

雨など降らない吉原桃源郷、今日は雨

貴方様、どうか私を

買っていただけないでしょうか？

…なんて媚も、売ってみる

咲き始める傘の群れに

濡れている私の心の中は雨


かぶき町を行きかう群れ。賑わう声が

ひしめき合い もつれ合ってしまう

願うことはただ一つ

どうかいつか

鳥籠の外、太陽の当たる世界へ

誰か連れ出して

ー真は 行くあてなどー
ー無くなってしまいんしたのだけれどー
ー此方の籠の中から見える景色だけはー
ーわっちをいつなる時もー
ー癒してくれるのでありんすー

これは月詠さんが前に言っていた言葉

私の場合は、部屋に窓なんてものはないから

癒されるものなんてない


また僞りだらけの恋愛

そして私を買うのね

本当、嫌になっちゃう

私に咲いた花びらという名の、キ.スマーク

心には雨が降るの

ずっと濡れてる私

貴方様どうか私と

一夜限りの戯れを

望んでなんかないシミの数が

鈍く、心に刺さるの

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