番外編 銀時との出会い ページ35
ー数年前。
銀「ったく。どいつもこいつも好き勝手にやりやがって！」
万事屋を始めて、メンバーもそれなりに集まって楽しくやってたのにいつの間にかメンバー同士出来てたりするし…もうめちゃくちゃ。
「ねぇ、お兄さん」
銀「ん？」
声をかけてきたのは小さな女。
12.3歳？ぐらいか。
「私のこと買わない？」
銀「おいおい。ガキがなに言ってんだよ」
「さっきのおじさんは諭吉三枚で買ってくれたよ？」
銀「え、」
「あ、でもシャワーしてる間に出てきた」
銀「お前…ガキのくせに何してんだ」
「ガキでも生きてくにはこんぐらいしないとだめなんだよ」
銀「親は？」
「小さい時に死んだ。それからおじさんとこに連れてかれたけど、おじさんがいやらしいことしてきたから逃げてきた」
銀「あー…とりあえず交番行こうか」
「やだよ。おじさんとこに連れ戻される」
銀「じゃあ、俺んとこ来る？」
「…」
銀「いや、俺はロリコンじゃねぇから」
「…お兄さんち行く」
銀「お兄さんじゃなくて、銀時。万事屋銀ちゃんの坂田銀時」
「万事屋銀ちゃん？」
銀「そ。何でも屋ってやつ」
「ふーん。面白そう！私も手伝う」
銀「ガキ…まぁいいか。テメー名前は？」
「浅井A」
銀「Aか。よろしく」
「うん、よろしく」
ー5年後
銀「てなかんじで二人でやり始めたんだよなー」
「そういや、そんなことあったね」
新「へぇ。Aさん、小さい時に苦労してたんですね」
「まぁ大変だったかな。でも簡単にお金取れるのは面白かったけど」
銀「いやいや面白くねぇよ」
神「私もするネ。簡単にお金取りたいアル」
銀「いやいや、だから犯罪だからね」
新「でもほんと銀さんに会わなかったらAさん今頃ここにいないかも」
「それは言えてる。銀ちゃんに拾われてよかったよ。そうじゃなきゃ、神楽ちゃんにも新ちゃんにも会えなかったしね」
神「たまにはいいことするアルネ」
銀「たまにはってなんだよ」
俺もお前を拾ってよかったよ。
お前のおかげで毎日楽しいしな。
終わり
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作者名：浅井 | 作成日時：2020年4月27日 14時
