番外編 一年後 ページ32
土「総悟、落ち着けって」
沖「落ち着いてまさァ。もちろん落ち着いてまさァ」
土「落ち着いてねぇから言ってんの」
銀「ったく。これだからガキなんだよ」
土「そう言ってるテメーも落ち着けよ。ちょろちょろすんじゃねぇ」
銀「は?落ち着いてるしぃ。銀さん落ち着いてるしぃ」
土「はぁ…だめだこりゃ」
今日は特別な一日。
とある産院に大の男が三人。
総悟と万事屋は同じところをずーっとうろうろうろうろしてる。
看護師「生まれましたよ。元気な女の子です」
銀沖「「女?!」」
土「母子ともに健康ですか?」
看護師「はい。こちらへどうぞ」
そう、今日はAの出産日。
朝から陣痛が来た!というもんで、屯所は大騒ぎ。
近藤さんがパトカーぶっ飛ばして病院に連れてきた。
「あ、見て見て!めっちゃちっちゃい!」
病室のAは疲れてはいるが、元気そうで何より。
その隣ですやすや寝てるのが、生まれたての赤ん坊。
沖「ちっせェ、」
銀「…可愛い。たまらん」
土「よく頑張ったな、A」
「ありがと、マヨ方さん。ちょ、銀ちゃん汚い手で触らないで!」
銀「ひ、ひどい」
「手洗ってから、ね?」
銀「はいはい」
「ほら、総悟。抱っこしてみて」
沖「え、コレを?」
「めっちゃ可愛いから」
恐る恐る抱っこする総悟は全く似つかわしくなくて、父親と言うにはまだ早い。
土「俺にも抱かせてくれ」
沖「…響きがすげェ嫌だ」
「何言ってんの。はい」
渡された赤ん坊はとにかく小さくてあったかくて…ほんっとに可愛い。
銀「俺も俺も!」
「はい」
銀「やべぇ、小さい可愛いたまらん!」
すげぇな、赤ん坊の力。
大の男三人をこんなにメロメロにさせるだなんて。
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作者名:浅井 | 作成日時:2020年4月27日 14時