私はまだまだ子供なんだよコノヤロー! ページ26
「はい。食べれる?」
銀「無理」
「言うと思った。ほら、ふーふーしてあげるから」
銀「ん」
口を大きく開けて待ってる銀ちゃんは大きな子供。
世話が焼ける。
「どう?美味しい?」
銀「ん、うまい」
「これ食べて薬飲んだら…あ、そうだ。薬」
銀「薬やだ」
「子供か。飲まなきゃだめ」
銀「絶対飲まない」
「飲みなさいっての。大の大人が恥ずかしい」
銀「じゃあAが口移しして」
「え、」
銀「あーもーだめー。口移ししてくんないとだめー」
「はぁ…総悟には絶対言わないでよ」
銀「うんうん」
こんなことしたなんて総悟には口が裂けても言えない。
薬と水を口に含み、銀ちゃんの口に近づける。
「ん…、」
銀「…っ、」
私の口から移った薬と水は銀ちゃんの喉元をすっと通っていく。
少し水が垂れたのが妙にいやらしく見えたのは気のせい。
「ん、ちょ、」
銀「…っ、離れんな、」
もう飲んだはずなのに、私の後頭部はがっちり銀ちゃんの手に掴まれていて離れられない。
馬鹿力すぎるでしょ。
「…ふ、ぅ、」
銀「…っ、」
「ぁ…はあっ」
銀「あー…くらくらする…」
「そ、そりゃそうでしょ!変態!早く寝ろボケアホ!」
銀「好きだ…グハァッ」
思い切りぶん殴る。
「アホォオオオオっ!」
この変態ロリコン野郎め!
舌まで入れてきて…それがちょっと心地いいなんて思ってしまった自分が恥ずかしい。
総悟とはまた違う、大人のキス…いやいや、何を思い出して照れてんだ、私は。
それに好きってなんだ、好きって。
あー熱い…
新「Aさん?銀さんは?」
「あ、えと、熱出して寝込んでる」
新「あらあら」
「ちょっと、銀ちゃん見てて。ゼリーとか買ってくるから」
新「あ、はい」
今すぐ総悟に会いたい。
キスしたい。
やっぱ風邪は人肌恋しくなるらしい→←おかしいのは風邪菌のせい
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作者名:浅井 | 作成日時:2020年4月27日 14時