おかしいのは風邪菌のせい ページ25
神「A、その首どうしたアル?犬にでも噛まれたアルカ?」
「まぁそんなもん」
あーはいはい。
幕府の犬に噛まれたってか?
うまくねぇわ!
新「銀さん、なに言ってるんですか?」
銀「え、漏れてた?俺の心のツッコミ」
新「心のツッコミってなんですか」
銀「ふん」
新「拗ねてるんですか?沖田さんに」
銀「は?俺が?いつ?拗ねてねぇよ?ちゅーして首筋に噛み付いてニャンニャンしたりすんのが羨ましいなんて微塵も思ってねぇよォオオオオ!」
新「(思ってるんですね…)」
神「銀ちゃんうるさいアル」
「ほんとうるさい」
銀「俺がうるせぇんならどっか遊びにでも行ってこいよ」
神「じゃあ遊びに行ってくるアル」
新「お通ちゃんの握手会行ってきます」
「私も総悟んとこ行ってこ…え?」
銀「テメーはここにいろ」
「いやいやなんで」
銀「いいから」
「ちょ、離してよ」
銀「やだ!」
「なに急に駄々こねだしたわけ?」
銀「寂しいんだよ、銀さん」
「知らないよ。吉原行ってきなよ」
銀「やだ!」
面倒くさいなーなんて言いながらも俺の横に座るA。
銀「銀さん、今人肌恋しくてたまらない」
「キモい死んで」
銀「ひどくない?」
「銀ちゃん、私が結婚してここ出たらどーすんの」
銀「け、けけけけ結婚?!」
「いや、遠い未来の話よ?」
銀「結婚って誰と?!ねぇ、誰と?!」
「首…っ、もげる、」
銀「ねぇ!まさかあの沖田くんと?!ねぇ、そうなのか?!」
「そりゃ、そうなるでしょ」
銀「銀さん泣きそう」
「父親か!」
世のお父さん方の娘を送り出すときの気持ちってこんなかんじ?
嫌でたまらないこのかんじ?
どこぞの男に寝取られるってこんなにイライラするもん?
ねぇ、教えて!誰かァアアアア!
「銀ちゃんどしたの?頭打った?って、顔赤いけど…あれ、熱あんじゃん」
銀「あー…そういや、銀さん朝から悪寒がすげぇの…」
「完璧風邪じゃん。布団行って、おかゆ作るから」
銀「ん、」
風邪の時って人肌恋しくなるってほんとなんだな。
だから、今無性に誰かに抱きしめられたくて仕方ない。
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作者名:浅井 | 作成日時:2020年4月27日 14時