眼帯って憧れる時期必ずある ページ19
とある日。
「早く帰んなきゃ。今日の夕飯はなんだろなー」
総悟んとこで遊んでた帰り。
いつもより遅くなっちゃった。
「…」
誰かにつけられてる気がしたけど気のせいか。
「…」
いや、やっぱりつけられてる。
だって私が早歩きしたら早歩きしてくるし、止まったら止まるし…って止まんないじゃん!
「んーっ!」
捕まった私は、口を抑えられ声が出せない。
と思ったら、パッと手が離され聞きなれた声が聞こえてきた。
晋「よォ。久しぶりだな」
「…その声、晋助くん?」
晋「驚かせて悪かったな」
「いやほんとびっくりした」
ついてきてた相手は昔攘夷志士で今は鬼兵隊を率いるその名も高杉晋助。
「どうしてここに?」
晋「ちょっと野暮用でな」
「銀ちゃんには会った?」
晋「いや"まだ"だ。それより飯は食べたか?」
「ううん」
晋「ちょっとつきあえ」
「いいよ」
てことで、晋助くんとご飯に行くことに。
銀ちゃんには後で連絡しよっと。
相変わらずの眼帯と厨二病オーラは消えてないのが懐かしい。
晋「A、綺麗になったな」
「え?!」
晋「そんな驚くことか?」
「いや、いきなりそんなこと言うから」
晋「まぁ、前から思ってたけど」
なんて言って私の腰を抱き寄せる晋助くん。
「もーまたそんなことばっか言って女の子口説いてるんでしょ?」
晋「オメェ、好きな奴いんのか?」
「好きな奴っていうか、私彼氏できたの」
晋「ふーん。どんな奴?」
「んー」
晋助くんにはあんまり知られたくないというか…真選組の人なんて言ったら怒りそう。
晋「まさか銀時か?」
「んなまさか。銀ちゃんじゃないよ」
晋「じゃあ誰だよ」
「怒んないでよ?って別に怒られるあれはないんだけど」
晋「早く言え」
「真選組の一番隊隊長沖田総悟」
晋「真選組…沖田総悟?あー…あいつか」
「うん。晋助くんの敵」
晋「地球のおまわりさんなんて敵にもなんねぇけど、そんな奴にAを取られたのはちょっとなー」
「って言ってどさくさに紛れて手握んのやめてくれます?」
晋「気にするな」
いやいや、気にするし。
晋「あ、Aにこれやる。いい匂いするんだと」
「へぇ、お香?んー…いい匂…い、」
あれ、なんか…ふわふわする…
なんだろ、あー…くらくらす…る…
嫌な予感っつーものはなんでこう当たるのかね→←愛する人の匂いってどうしてこうも愛おしいのか
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作者名:浅井 | 作成日時:2020年4月27日 14時