犬でもなければ枕でもない。って名言集に入れてもらえます? ページ2
「やろうよぉおおおー」
土「しつけぇな。もう帰れって、シッシッ」
手で追い払われる私。
…これから、ケチ方って呼んでやる。
「ねーねーやってよー」
土方さんの後ろに回り込みしがみつく。
土「やめろ。駄々こねてるガキか」
「ひどい。ねーねー」
土「あーうぜぇえええ」
沖「随分楽しそうじゃねェか、Aチャン」
「うん、楽しいよー!どっかの誰かさ…んとは、」
沖「ん?」
え、なんでここにいんの?
寝てたじゃん。
めっちゃ満面の笑みでこっち見てる。
「えっと、」
沖「土方さん、何してんですかィ」
土「トランプしたいと駄々こねられて困ってる」
沖「そんなこと見りゃ分かるんでさァ」
土「なんだ総悟。嫉妬か?」
沖「は…?」
土「俺とAが"二人きり"で"イチャイチャ"と"楽しーく"トランプしてたのが気に食わないんだろ?」
「マヨ方さん?そんな変な言い回ししなくても」
土「それに今こーんなに密着してるしな」
「あ、ちょ…え?離れない」
この人絶対わざと!
私の腕掴んで逃げられないようにしてる!
絶対わざと!
沖「…こいつは返してもらいますぜ」
土「返すも何も、落ちてたの拾っただけだから」
「人!私、人なんですけど!」
土「シッシッ」
「だから犬じゃねぇエエ!人!」
沖「うるせェバカ犬。こっち来い」
「人ォオオオオオ!」
土「good luck!」
「いやなんで英語!何がグッドラック!?」
土方さんの部屋からずるずると引きずられながら総悟の部屋に。
沖「俺を怒らせてそんなに楽しいかィ?」
「怒らせるつもりなんて更々ないです、ほんと」
沖「正座しろィ」
「え?」
沖「早く」
「あ、は、はい」
てっきりボッコボコにされるのかと思ったけど、正座するだけなら全然オッケー。
「え?」
全然オッケーじゃないな、コレ。
総悟の頭が私の太腿に乗っかってんの。
「総悟、?」
沖「俺が起きるまでお前枕」
「いやいや、起きるまでっていつまで?」
沖「さァ。動いたら切腹な」
…それ、彼女に言うセリフですか?
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作者名:浅井 | 作成日時:2020年4月27日 14時