69、新しい日常 ページ21
「ちょっと!おそ松兄さんたち!ボクたちの前でイチャつかないでよ!見せつけてんの!?」
トッティくんが可愛らしく頬を膨らませてそう言う。
「あははー!仲良し!」
「…チッ、おそ松兄さんまでそっち側に行くなんて…。」
可愛らしい笑顔の十四松くんとそれとは正反対に負のオーラを放つ一松くん。
やはり彼らの扱いにはまだ慣れない。特に一松くん。
「ハァ…まさかあのおそ松兄さんが一番先に結婚するなんて…信じられない。」
チョロ松くんはため息をつきながら忌々しそうにおそ松を見ている。
一番の常識人(?)のはずなのに全く女の影がないもんな。可哀そうに。
「オレは応援してるぜ…!お前らの…グハッ!?」
「一松…せめてセリフは最後まで言わせてあげてよ。」
一松くんが無言でカラ松くんを殴るこの様子も見慣れてきた。
「へへっ、いいだろ〜!見せつけてんのもあるけどお前らが俺の可愛い〜彼女に手ェ出さないように見張ってんの。」
『誰も手なんて出さないから離せ。刺すぞ。』
「だから包丁こっち向けんなって!!毎回思うんだけどAの照れ隠しちょっと過激すぎねぇ?」
『照れ隠しじゃなく本気だからな。』
「そんなとこで本気になるなよ!」
「も〜!!イチャイチャしないでってば!!心配しなくても手なんか出さないし!Aちゃんおそ松兄さん以外にはそういうとこ厳し…うわぁっ!?なんで包丁投げるの!?やめて!!次の包丁構えないで!!誰か助けて!!」
「今のはトド松が悪いね。」
「うん…本人の前でそれ言っちゃだめだっておれでもわかる…。女心がどうとか普段言ってるくせにこういうところはわかんないんだね…。」
「あはは!役立たず!間違えた、役立たず!」
「言い直しても役立たずじゃん!そんなこと言ってないで助けてってばぁ!!」
「フッ、兄弟のピンチはオレのピンチ…助けてやるぜトドま…」
『うぅるっせぇぇぇぇええ!!テメェら全員血祭りじゃぁぁぁぁぁぁああ!!』
「え?」
「なんで僕まで!?」
「それもいいかもね…ヒヒッ。」
「一松ぅぅぅ!?戻ってきて一松ぅ!!」
「ちょ、A!?なんで俺も狙ってんの!?てか俺のこと中心に狙ってない!?俺今なんも言ってないよな!?なんで!?」
今日も今日とて松野家はうるせぇ。
でもね、簾。
私は今、とっても幸せだよ。
―――――――――――――おしまい――――――――――――――
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キル坊(プロフ) - rainbow204649さん» はい!早速書かせていただきました…!いろいろ書きすぎておろそかになってしまっていたところもあったので、やる気になれるいいチャンスでした!ありがとうございます! (2022年11月30日 21時) (レス) id: a4a1b981d8 (このIDを非表示/違反報告)
rainbow204649(プロフ) - いえ、怒ってませんよ。 (2022年11月30日 20時) (レス) id: d0a66fb317 (このIDを非表示/違反報告)
キル坊(プロフ) - rainbow204649さん» すみません、チョロ松の番外編はこれからなんです…!お待たせしてしまって申し訳ございません!なるべく早く書けるように頑張ります…! (2022年11月30日 16時) (レス) id: a4a1b981d8 (このIDを非表示/違反報告)
rainbow204649(プロフ) - チョロ松 番外編はないんですか? (2022年11月30日 16時) (レス) id: d0a66fb317 (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - ありがとうございます!嬉しいです!感謝してます。楽しみに待ってますね。 (2022年10月6日 16時) (レス) id: 07a8a54005 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キル坊 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okitakarum1/
作成日時:2022年9月19日 16時