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第三十九話 ページ40

思わずなんでと呟いてしまった。


だって、


だって、


だって、


アホ毛くんは…こんな奴じゃ…


あり得ないじゃん、こんなの。


意味わかんないって。


なんで?


なんで、そんな…。


「それは、こっちのセリフだよ。ねぇ、なんで?なんで神楽ばっかり構うの?」


なんで…。


だって…


今までずっと、何か企んできたんじゃないの?


私を地獄に落としたがってたじゃん。


会った当初は嫌いだって、言ってたじゃん。


なんで?


なんで、そんなこと言うの。


嫌だ…やめて。


そんな感情、私に向けないで。


そんなの私にはいらないの。


必要ないんだよ。


そんなものあっても意味ない。


ねぇ、なんでなの?


なんで…一体いつから?


やめて…やめてよ。


「そんなに神楽がいい?俺じゃダメなの?」


アホ毛くん…


それは…一体どういう感情なの?


わからない。


もう、何もかも、全てがわからない。


なんで、なんで?


なんでなの…。


「なんで黙ってるんだよ。何か言ったらどう?」


何、何を言えばいい?


なんで、そんな目で私を見るんだよ。


嫌…嫌。嫌だ。


『いい加減降りてくれない?』


ようやく思いついた言葉は、それだった。



いつも通り。そう、いつも通りにしてればいい。


気づかずにいればいい。


忘れてしまえばいい。


なかったことにしてしまえばいい。


そうだ、いつも、そうやって、生きてきた、だろう?


私は、わたしは、いつだって、そうだった、だろう?


大丈夫、いつも通りに、するだけ。


『私は神楽ちゃんと食べたいの!なんでなんでって、当たり前じゃん。私は始めから言ってきたよね、”嫌い”だって。』



「………。」


アホ毛くんの感情は、読み取れない。


いや、読み取りたくない、読み取らない、の間違いかもしれない。


私が気づきたくないから、蓋をして見えないようにしてるんだ。


でも、そうしなきゃ、わたしは…。


私は、AA。


今までずっと、仮面を被って生きてきた。


もうあの時みたいに、傷つかなくて、いいように。


もう二度と、あんな目に遭わないように。


だから、今日も、いつもと変わらない。


いつも通り、仮面を被ればいいだけ。


私はアホ毛くんの下から抜け出し、屋上から出た。


私は、仮面を被ってればいい。


アホ毛くんと、素で話してしまったのは


きっと私が疲れていたからだ。


少し、休憩がしたかっただけ。


でも、休憩はもう終わり。

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設定タグ:神威 , 銀魂 , 沖田総悟   
作品ジャンル:恋愛
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キル坊(プロフ) - 十四松saikouさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいお言葉ですが、こちらの作品は銀魂の夢小説なんです…すみません。作品が完結できたら新しい夢小説を書こうかなと思っているのでそちらをおそ松さんの夢小説にさせていただきます! (2022年6月20日 8時) (レス) id: 811c0a9312 (このIDを非表示/違反報告)
十四松saikou - 作品名に惹き付けられました!おそ松さん大好きなのでこういう小説はよく読みます!更新頑張ってください! (2022年6月19日 18時) (レス) @page4 id: 8e02c4fff8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キル坊 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okitakarum1/  
作成日時:2021年11月13日 18時

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