第三十五話 ページ36
痛い視線の中、耐えに耐えてなんとか教室にたどり着いた。
『はい…着きましたよ…。』
疲れ果てた私はアホ毛くんを降ろすと自分の席に座るや否や机に突っ伏した。
あ”ー、もう無理。耐えられん。これ以上は耐えられん。
ふと、誰かが私の頭を撫でる。
「ご苦労様。ありがとね、おかげで楽しかったよ。」
ご苦労様。じゃねーよ。お前のせいでこちとら精神的にへとへとなんだよ。
『楽しかったって何…。人がこんな疲れ切ってるっていうのにアンタはその状況を楽しんでんのかコノヤロー。いい性格してますなコノヤロー。』
「褒め言葉ありがとう。」
『皮肉だわバカヤロー。』
ていうかお前いつまで私の頭撫でてんの?
ちょ、さすがに髪ボサボサになるわ。さすがに気にするわ。
『あのさー、いつまで撫でてんの?いい加減やめてくんないかなー。さすがに髪ボサボサになるんだけど。』
「あー、ごめん、ついね。Aの頭ってなんか撫でたくなる頭だからさ。」
撫でたくなる頭ってなんだよ。
つか今さらっと私の名前呼んだ?初めてちゃんと名前呼ばれたな。
いつもお前とかアンタとか呼んでるくせして急にどうした?
前にも思ったけど最近のアホ毛くんはなんか変だ。
いやいつもまともじゃないけど。
前のアホ毛くんと違ってなんというか…私に好意を持ってますよアピールがすごい。
あとかまってムーブがすごい。
この前フッ飛ばしてそのまま置いて帰ったのに特に何もしないし。
おんぶはさせられたけど。
正直めんどくさい。
ついでに言えばあのドS風紀委員くんも似たような状況だ。
こいつもフッ飛ばしたのに何にもしてこないし。
どっちもめんどくさいしなんか怖いし正直ちょっとウザいんだが。
一体何が起こってるんだ?まさか本当に私に好意を持ってるわけじゃあるまいし。
まるで私の引いた一線を越えようとしているみたいだ。
…ちょっと警戒しておいた方がいいかな。
サド風紀委員くんはどうか知らないけどアホ毛くんは私が一線を引いていることを知っているし。
私の領域に踏み入られたら面倒だ。
『なんでもいいけどさっさと席着きなよ。HR始まるよ。』
私がそう言うとアホ毛くんはすんなり席に着く。
アホ毛くんは一体何考えてんだろう。
なんで私に構うんだろう。
私なんてただのそこらにいる女と変わらないってのに。
確かにちょっと思考がおかしいところはあるかもしれないけど
だとしてもなんで…?
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キル坊(プロフ) - 十四松saikouさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいお言葉ですが、こちらの作品は銀魂の夢小説なんです…すみません。作品が完結できたら新しい夢小説を書こうかなと思っているのでそちらをおそ松さんの夢小説にさせていただきます! (2022年6月20日 8時) (レス) id: 811c0a9312 (このIDを非表示/違反報告)
十四松saikou - 作品名に惹き付けられました!おそ松さん大好きなのでこういう小説はよく読みます!更新頑張ってください! (2022年6月19日 18時) (レス) @page4 id: 8e02c4fff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キル坊 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okitakarum1/
作成日時:2021年11月13日 18時