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第二十四話 神威サイド ページ25

「あーあ、良いところだったのに。」


アイツが走り去っていった方向をぼーっと見ながらそう呟く。


「どこが良いところでィ。完全に怪しまれてただろーが。」


隣にいた茶髪野郎がハッ、と鼻で笑いながらそう言う。


「良く言うよ、会話に入ろうとしただけで逃げられたくせに。そういうアンタは何か進展あったの?」


「そりゃ言えねぇな。敵に塩を送る真似はしないんでねィ。」


「つまり、俺よりも進展はない、と。」


「お前耳ついてんのか?」


そんな茶髪野郎の言葉を無視しながらアイツが走り去っていった方向に足を進める。


今までのことがあるからなかなかすぐには信用してくれないな。元々アイツは警戒心が強いみたいだし。


そうなるとやっぱり直接アイツと話すよりモブ子を通してアイツの情報を知った方がよさそうだ。


そんな事を考えていると丁度良くモブ子が俺の近くを通りかかった。


「ねぇ、」


「あ、神威君。Aとはどうだった?」


どうやらモブ子は俺がアイツのことを好きだと思っているらしい。今までは話しかけただけでビクビクしてたのに今は楽しそうにアイツの話をしている。


モブ子は恋愛話が好きなようだ。俺としては好都合だね。


「どうやら今までの事があって俺がまた嫌がらせするんじゃないかって考えてるみたいなんだよね。ねぇ、どうにかならない?」


「うーん、そうだなぁ…。多分Aは神威君のこと宿敵か天敵だと思ってるはず…。そこから意識を変えるにはまず友達にならなきゃね。」


「友達?」


「うん、やっぱり信頼が無いと何をやっても疑われちゃうから、まずは面倒かもしれないけど少しずつ信頼を獲得していくしかないと思うよ。まぁ当たり前だけどもう二度とAに嫌がらせはしないこと。」


まずは友達から?うーん、人間って難しいなぁ。


「あとは…、好きな物とかプレゼントしたり?あーでも神威君からだと身構えちゃってプレゼント開けないかもなぁ。あ、そうだ、今度ご飯に誘ったらどうかな?」


「ご飯に誘う?アイツは俺の誘いには乗らないと思うけど。」


「プレゼントよりかはそっちの方が確実だし、一回行って大丈夫だったらAもちょっと安心すると思う。でもやっぱり警戒はされちゃうと思うから初めは二人きりじゃなくて何人かで行くのが丁度いいかも。あ、じゃあこうしようよ!私がAを誘うから、神威君も一人誰か誘ってきて!4人でご飯食べに行こう!」

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設定タグ:神威 , 銀魂 , 沖田総悟   
作品ジャンル:恋愛
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キル坊(プロフ) - 十四松saikouさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいお言葉ですが、こちらの作品は銀魂の夢小説なんです…すみません。作品が完結できたら新しい夢小説を書こうかなと思っているのでそちらをおそ松さんの夢小説にさせていただきます! (2022年6月20日 8時) (レス) id: 811c0a9312 (このIDを非表示/違反報告)
十四松saikou - 作品名に惹き付けられました!おそ松さん大好きなのでこういう小説はよく読みます!更新頑張ってください! (2022年6月19日 18時) (レス) @page4 id: 8e02c4fff8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キル坊 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okitakarum1/  
作成日時:2021年11月13日 18時

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