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第十五話 神威サイド ページ16

「ねぇ、アンタ。」


「えっ、わ、私?」


声を掛けるとその女はたどたどしい反応をしながらそう言った。


「アンタ以外、誰がいるんだよ。ねぇ、俺の隣の奴知らない?昼休みになったと思ったらいなくなってるんだけど。」


そういえばこの女、まだ名前も知らないなぁ。アイツの傍に居る奴っていうイメージしかないや。というかこの小説で名前一回も出てきてないよね。面倒臭いし、モブ子って呼ぼう。←


「あー、Aなら保健室に行ったよ。なんかすごく顔色悪かったし…本人は大丈夫って言ってたけど多分しばらくは保健室にいると思うよ。」


アイツでも具合悪くなることあるんだ?ナントカは風邪ひかないって聞いたんだけどなぁ。←


「へぇ、そっか。じゃあ保健室行けばアイツに会えるんだね。」


「あ、あのさ、どうして神威君はそんなにAに絡むの?」


「どうして?簡単さ。アイツが気に入らないからだよ。いつか必ずアイツを地獄に堕とすためにいろいろ情報を集めようと思ってね。」


既に虫が苦手っていう弱点は見つけてるけどアイツに虫見せるとおかしくなっちゃってどうしようもなくなるからあんまり(・・・・)やらないようにしてるし…


できればもっといい弱点を見つけたいんだけど…どうやらアイツは完全無欠、というヤツみたいだね。


いろいろ情報集めてみたけどアイツは勉強もできるし運動もできる。そして人間関係も良好らしい。


…そういえば、アイツの恋愛話って聞いたことないな。もしかしてそういうのが苦手だったり?


うーん、俺も恋とかそういうのはよくわからないんだよなぁ。喧嘩だったら誰にも負けないと思うんだけど。←


「神威君、Aにはあんまり深く関わらないであげてね。」


「?なんで?」


「私の女の勘が言ってるんだよ、あの子は人と関わることを恐れてるって。Aはあんまり自分の話をしないし、いっつも自分のことは後回しにしちゃうの。だからね、いつか壊れちゃうんじゃないかって心配なんだ。自分の気持ちを全部押し殺して…でもね、神威君と話してる時は違うんだよ。」


モブ子の癖によく話すなぁ。地味にシリアスだし。←


「俺と話してる時?それって単純に俺のことが嫌いだからじゃないの?」


「確かにそうかもしれないけど、あの子にとってはいい変化なんだよ。神威君と話してる時だけはね、本心をさらけ出して話してる感じがするの。だからそのままでいてね」


嫌いだからなのは否定しないんだね。

第十六話 神威サイド→←第十四話


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設定タグ:神威 , 銀魂 , 沖田総悟   
作品ジャンル:恋愛
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キル坊(プロフ) - 十四松saikouさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいお言葉ですが、こちらの作品は銀魂の夢小説なんです…すみません。作品が完結できたら新しい夢小説を書こうかなと思っているのでそちらをおそ松さんの夢小説にさせていただきます! (2022年6月20日 8時) (レス) id: 811c0a9312 (このIDを非表示/違反報告)
十四松saikou - 作品名に惹き付けられました!おそ松さん大好きなのでこういう小説はよく読みます!更新頑張ってください! (2022年6月19日 18時) (レス) @page4 id: 8e02c4fff8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キル坊 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okitakarum1/  
作成日時:2021年11月13日 18時

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