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sister_43 ページ44






「...銀さんは何のために戦争に参加を、あ、いや言いたくないならいいんだ」




あまり自分を語らないと子供2人から聞いていたA。言いたくないのかもしれない。ただ、この場の雰囲気で聞いてしまった





銀「...師を、あの日常を取り戻すために、ただ得たもんは何も無ェ。俺に付いてきた奴らも全部失っちまった。もう二度と仲間なんて持たねェって何度も思った。だがいつの間にか抱え込んで、また重いモン背負って」




神楽が寝てる押し入れを見やる目は優しい。






「...似てるようで似ていない、な」

銀「は?」



押し入れから彼女に目線を移す




「この間新八に私と銀さんが似てるって言われたんだ。年齢も近く攘夷戦争に参加してたからと。でもな、根本的な違いがある」




返事をせず続きを促す






「攘夷戦争に参加した理由」

銀「総一郎くん達を守るためだろ、」

「総悟な。あぁ、でもな、自らが望んたものじゃないんだ」


よく分からない返答に黙る銀時








「銀さんもよく分かってるだろうが、攘夷戦争は常に人数不足だっただろう?」

銀「...っお前、」




理解してしまった内容に絶句する























「攘夷派に脅され仕方なく戦線に参加した人間も少なくなかったんだ。

土方と武州で暴れ回ってた噂が攘夷派に流れたのか、目を付けられた。最初は勧誘程度だったんだ、でも私は拒否し続けた。どうしても私を軍に引き入れたかった奴らは総悟達をダシにした」



「あいつらに手を出されたくなければここを出て戦え、とな」




盗み見した彼女の目は感情が宿っておらず虚ろだ





「当時の私に軍全員を倒せる力など無かった、つまり従うしかなかったんだよ」


「だがそれを伝えるとあいつらは絶対私を守ろうと、引き留めようとする。あいつらを傷付けたくなかったんだ」



銀「...だからあんな別れ方を」

「っそうするしか無かったんだ。突き放して、嫌われて、あいつらが私を拒むように、」



お猪口を強く握りしめる手が震える





「すまないな、銀さんは攘夷戦争に参加した同士だと思ってたかもしれないがそんなんじゃないんだ。正直言うと攘夷志士が大嫌いだ、そんな手を使ってまで自分の望む世界を作ろうとするあいつらが」



「...でもな、銀さんと話して少し変わったよ」




張り詰めた空気が緩み彼女の表情も僅かだが穏やかになった









だが彼女の重すぎる過去に銀時は固まったままだ。

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わか(プロフ) - 華さん» 華さんはじめまして、コメントありがとうございます!そう言って頂けて幸いです。更新頑張らせていただきます...!´`* (2021年2月8日 7時) (レス) id: 680e3bc541 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - わかさん» はじめまして!楽しく読ませて頂いております!次回更新楽しみです!! (2021年2月7日 23時) (レス) id: ab4f0db506 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - ちゃちゃさん» ちゃちゃさんありがとうございます!最近は調子がいいので今のうちに沢山更新しますね´`* (2021年1月23日 13時) (レス) id: 680e3bc541 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - 光華さん» 返信遅れてごめんなさい(TT)ありがとうございます頑張ります〜!! (2021年1月23日 13時) (レス) id: 680e3bc541 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃ(プロフ) - いつも楽しく見させてもらってます!もう最高です! (2021年1月23日 9時) (レス) id: f790642b1e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わか | 作成日時:2020年11月27日 7時

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