元姉さん

sister_17 ページ18

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真選組屯所､廊下を歩く一人の男｡




その手には.....あんぱんだ､こし餡の｡








地味が取り柄の真選組監察､山崎退はあんぱんを頬張りながら唸っていた





山｢うーん...あれは､んぐ､見た事ない顔むぐ､だったな...｣



ぶつぶつと何か言いながら歩く彼の後ろからイライラした様子で近づいてくる別の男





土｢山崎ィィ！歩きながら食うんじゃねェ士道不覚悟で切腹だァァァ！！！｣

山｢ギャァァァ！！副長！？ちょ､殴らんでくださいこれには訳がありまして！！集中力をですね！？｣

土｢黙れ食べ歩きするやつは原宿と新大久保にいるJKだけって決まってんだよ！！｣

山｢いや副長初めての登場だからってボケに回るの辞めて貰えます！？｣




ぎゃあぎゃあと騒ぐ声にしびれを切らしたもう1人の男がバズーカを撃ちアフロになった山崎と土方










＿＿















場所は変わって副長室



土｢で､なんでお前は唸ってた｡調査中の件か？｣

山｢いえ､実は...｣











＿＿山崎語り










これは俺がいつものようにたまさんを遠くから護衛していた時のことです


土｢いやそれただのストーカーじゃねェか｣




山｢たまさん本当に働き者だなあ.....あれ､もう1人？｣



たまさんが暖簾を店先にかける所を眺めていると店の中からもう1人女性か出てきたんです




山｢初めて見る顔だ...町でも見た事ないな｡あんな美人なら覚えてるはずだし...｣




監察は人の顔を覚えるのが得意だけど俺の記憶には無かった



山｢誰だろう...｣





＿＿









山｢こんな感じです｣

土｢はぁ？なんもおかしくねェじゃねーか､ただ新しい従業員が増えただけだろ？｣

山｢俺もそうだと思ったんですが彼女万事屋の3人とも仲が良いらしくて｣



大家の店で働く従業員と上の階に住む万事屋､そんな簡単な仲には見えなかったと言う








土｢依頼人なんじゃねェの？｣

山｢えぇ､多分そうだと思います｡頻繁に万事屋に通ってるみたいで｣

土｢...へえ？そんなに何回もあそこに行ってんのか､仕事放って？｣




あぁ､墓穴を掘ってしまった｡どんまい｡




山｢いや語り手俺を見放さないでくんない？！｣

土｢山崎ィィ！切腹だァァァ！！！｣

山｢ギャァァァ！！！！｣






＿＿










山｢いてて...あ､沖田隊長｣

総｢さっきの話の奴って長い黒髪のかィ｣

山｢えぇ､そうですよ｡隊長も見たことあるんですか？｣

総｢ちょっとだけな｣

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