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10年前の未解決と思われた事件も、園子さんの忍者、という言葉をヒントに謎が解けた時、ボウヤの謎も解けそうな状況になりこっそり後をつければ、彼は変声機を使って工藤新一として蘭さんと通話をしていた。
(…なるほど…そういう事か…)
予想はしていたが、やはりボウヤは工藤新一だったか。
ボウヤのあとを追って再びキッチンへと戻る。
「…とにかく…現場にいけば彼の推理の正否が確かめられるのなら、行かない手はない…そうでしょ?高校生探偵の工藤新一君…」
わざとそこで言葉を切れば、ボウヤはぎょっとした顔をした。
推理は大人顔負けでも、ポーカーフェイスはまだまだのようだ。
「…が、そう言っているんですから…」
「そ、そうね、行ってみよ蘭!」
「う、うん!」
「ホラ、コナンくんも行くよ!」
ぱたぱたと玄関へ皆が駆けていくのを見送っていると、インターホンが来客を告げた。
しまった。Aが真純と鉢合わせてしまうな、と思いながら玄関に向かえば、案の定真純の驚いた声が響いていた。
「A姉!?どうしてここに…」
「私は昴さんとお約束がありまして…真純様は?…あ、お友達ですか?」
「そう、クラスメイトの蘭君と園子君」
「まぁ…真純様がいつもお世話になっております。私、紺野 Aと申します」
「はじめまして、毛利蘭です」
「鈴木園子です!え、なに世良さんとどういう関係ですか?真純様って…」
「ちょっと園子!」
「構いませんよ。私は真純様のメイ…もがっ」
「ボクの姉さんだよ!血は繋がってないけど、ずっと家族として一緒に暮らしてたんだ。姉さんは言葉遣いが丁寧なだけだから!」
ははは、と笑う真純に口を塞がれてAはやや非難の眼差しを送っている。
兄妹そろって同じことをやっているな、と思っているとボウヤも病院でのことを思い出したのか何やら考え込んでいた。
「Aさん、よく来てくれましたね。彼女のお姉さんだったとは…」
「昴さん、お邪魔します。まさかこちらに真純様がいらっしゃるとは…」
「偶然だよ。今日が初対面!…それよりA姉、この人とどういう関係!?」
真純の言葉に、女子高生二人も興味津々といった様子でAと俺を交互に見る。
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ぱぱんだ(プロフ) - カコさん» いつもありがとうございます!最高と言ってもらえて、本当に嬉しいです(*^^*)基本的にハピエン好きなので、読んだあとほっこりしたいじゃないですか(笑)優男の方もぜひ、お願いしますね! (2018年4月9日 21時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - いや〜もう最高でした。ぱぱんださんの作品は読後に幸せな気持ちになれて好きです。今回もありがとうございました。これから安室の続編読みま〜す。 (2018年4月9日 20時) (レス) id: 667d573e94 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - 智真さん» こちらこそ、読んで下さってありがとうございました(*^^*)楽しんで頂けたようで、とても嬉しいです!これからの執筆の糧にさせていただきますm(__)m (2018年4月9日 18時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
智真(プロフ) - 完結おめでとうございます!赤井さんイケメンすぎるし、降谷さん優しすぎるし、キュン死しそうに何度もなりました笑 公安メンバーとのやり取りも凄く好きで、とにかく面白かったです!!素敵なお話ありがとうございました(≧∀≦) (2018年4月9日 16時) (レス) id: 809fa61cec (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - みーさん» ありがとうございます(*^^*)楽しみにして下さって、とても嬉しいです!おかげさまで無事に完結できました(*^^*) (2018年4月9日 6時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱぱんだ | 作成日時:2018年3月2日 11時