【d!】超能力少女と我々だ！ (ページ5)

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3の話.目覚めページ5

…はっと目を開く。

懐かしい夢を見ていた気がする。

とても、楽しい昔の話。
…今となってはおとぎ話だけど、ね。

眠気が飛んできたことで、
曖昧な意識も回復してきた。

…何故か分からないけど、
私が立派なベッドの上で寝かされてることも
理解出来た。

頭に様々な疑問と憶測が浮かぶ。

…私はこんなところに来た覚えはない。
そもそもベッドで寝た記憶もない。

…誰かが運んでくれた？

すると、ベッドの横にあったカーテン
(保健室にあるみたいなやつね)←
が思いっきり開かれた。

???「なんだ。起きてたの。
起きたんだったら、おはようくらい言ってよ」

そこには見知らぬ男の人がいた。

その人の格好は奇妙…と言うか

とにかくなんとも言えない格好だった。

その人は「神」と書かれた文字のある
真っ黒な紙を顔につけ(ダジャレじゃない)

頭に天使？の輪っか的なのがついていて。

着物を着ていた。

明らかに只者ではない。

ていうか頭の輪っか的なの何！？

失礼かもしれないが、
私の顔は多分これ以上ないほどに
警戒心むき出しだったと思う。
自分でも思うほどに。

『えっと…貴方…誰なんですか？』

この声を出すので、精一杯だった。

若干声が上ずっていたかもしれない。

彼はこちらの様子には気づいてないみたいで

ただ、何ともないふうに

「俺？俺はしんぺい神。」と一言。

『しんぺい神…さん？』

恐らく彼の名前であろうそれを口に出すと
うん、そうだよ。と

ニコニコと(表情は見えないので多分だが)
そう答えた。

なんだかふわふわしてる感じの人だ。
悪い感じではなさそう。

『…とりあえずここは何処ですか？』

私はまた、そう質問した。
さっきからも言っているが
私はこんなベッドに寝た記憶が無い。

記憶喪失でない限りは。
でも、自分の名前をこうして覚えている今
それは可能性としてありえない。
そんな素朴な疑問を、口に出しただけ。

しんぺい神さんは
また躊躇することなく
嫌がることなくすぐに答えてくれた。

「ここは、我々国。
我々国の軍の、医務室だよ。」

『あ、そうなんですね。』

やっと分かった。
ここは我々国の軍の医務室か。

そうなんだ。そっか、そっかぁ。

って…

『え"？』

今、なんて言いました？

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しんぺい神さんこんな感じですかね？

なんかイメージと違っていたらスミマセン…