【d!】超能力少女と我々だ!３ (ページ9)

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82話.真実ページ9

真実とは、常に残酷なものである。

rbr「った…ってA!?」

A『ご、ごめんロボロ…
私前見てなかったから』

角の影で(小さすぎて)見えなかったんだごめん

でも前を見ず、考え事をしていた挙句
スキップなんて周りの迷惑極まりない
行為をした私に断然非があるので、
すぐに謝罪する。

rbr「え、ええよ…俺も急いどったし…すまん」

ロボロは、そう言って許してくれた…。

気のせいだろうか、少し戸惑ってる気がする。

A『なんで急いでたの？』

rbr「それは…え、と。…書類。
そう、書類運んどったんよ！」

歯切れの悪い回答。

本当にどうしてしまったのだろうか？

…何か、隠してる？

ううん、すぐに人を疑うのはいけない。

もう昔の私じゃないんだし。

rbr「て、あ！書類散らばってもうた…
拾わんと！」

ｶﾞｻ､ｺﾞｿ､ｶﾞｻﾘ…

紙特有の擦れる音が鳴る。

ロボロが散らばった書類を集めているからだ。

A『平気？手伝わなくても』

rbr「いい！全然！平気！！」

A『それなら…良いけど…。』

そんなにハッキリ元気に言われなくても…
まぁ、責任感があるってことで…いいのかな？

rbr「…これで、よいしょ、全部かな」

数十枚あるであろう紙束を、
まとめて手に持ち抱えた。

ロボロがちっさすぎるせいで
持ち抱えてるんじゃなくて、
逆に紙に持ち抱えられてるんじゃないかと
思うくらいの紙束の量だった。

rbr「Aごめんな。じゃあ行くわ！」

そう言って、元気に走り出した…んだけど。

ﾊﾟﾗ

A『あ！』

はみ出していたのか、
乱暴にまとめていたからか、
ロボロが抱えている書類の束から
走った勢いでその一つが落ちた。

A『ロボロ！落としたよ！』

rbr「え、ちょ、ま！」

A『(一体なんの書類だろ…)』

見てくださいと言わんばかりに
私の目の前に落ちたので
興味本位で、見てしまった。

rbr「見ちゃいかん！駄目や！Aっ！」

この忠告がもう少し早ければ。

A『え、何これ…。』

書類に書き記されていたのは…

〇✕村、私の住んでいた村の新聞記事だった。

〇✕村にて起こった事件について…

〇✕村には、
白髪の能力者の少女が住んでいたらしい。
国は、その当時、軍事に力を入れており
特に能力者の人材を求めていた。
だから能力者の人間を、事件に見せかけて
無理やり攫ったり、していたそうだ。
だから、事件は起こった。

〜続く〜