9年目の浮気 2 ページ6
この依頼に岸もやる気を出したようで、依頼人が帰ったあとの作戦会議では先程よりも真剣に話を聞いていた。カッコいいイケメン花丸満点。
そう思ってしばらく岸を見つめていると、谷中が声を上げた。
谷「おかしいな、依頼人が書いた情報と俺のデータベースが一致しないぞ、、、」
芋「でもほら、ああいう男って細かいところ見てないじゃない?」
『まあ確かにね〜、、、っていうか趣味はビーズアクセサリー作り、、、出会いの場も何もあったもんじゃないわね。てことで谷中のデータベースが間違ってるんじゃないの?』
谷「なにが、てことで、だ!ふざけんじゃないよ!俺のデータベースが間違ってるだと??何をいうか久留間もういっぺん言ってみやがれコンチキショーが!!」
『はあ〜?事実を言って何が悪いのよ?そんなことでキレるなんて谷中は小学生なのかしら??』
谷「なんだと?脳みそが岸の為にしか働かない色恋にしか興味のない馬鹿女に言われたくないね!」
『なんですって???』
芋「2人とも毎回毎回飽きないわね〜、うるさいから黙ってなさいよ〜まったく、、、」
言い合っていると芋坂に仲裁に入られ、一旦2人ともが距離を取る形になる。ので私は岸の隣に座ることにした。
岸が1人で麻雀を打っているので、いつも気になっていたことを訪ねる。
『岸って1人で麻雀打って楽しいの?』
岸「、、、」
しばらく何も言わなかったけど、少しするとゆっくりと首を縦に動かした。
『へぇ、そっか。』
その顔が寂しそうで、それ以上岸に話しかける気にはなれなかった。
なんだか、私ごときが踏み込んで良いところではない気がした。
2人して黙り込んでしまい(まあ岸はいつものことだが)少し気まずい空気になってしまったのだが、それは谷中の「今回の本が見えたぞ!!」という叫び声によって掻き消された。
その声をキッカケに岸との間にもいつも通りの空気が戻ってきた。
いつも通り配られる配役。
私はいつも通り送迎係。
いつも通りの岸のメイクアップ。
『待ってました!!』
そしていつも通りうちわとペンライトを準備する。
半ば叫んでいるような声で岸への愛を叫んでいると、あっという間にダンディーカメラマン岸に変身した。
「オッケー!その笑顔最高だねー♪」
『きゃーーー!!そんなこと言われたら照れちゃう!!』
ああもうカッコよすぎて事故りそう、、、
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ななり(プロフ) - 更新楽しみにしてます!! (2023年4月23日 16時) (レス) @page7 id: 40f404ad6b (このIDを非表示/違反報告)
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