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夜を駆ける少女 4 ページ4

『ねえ、岸。何か、、、』


言い終わらないうちにパチ、パチと岸が麻雀牌で何かを伝えていた。


『三色一盃口、なるほどね』



それを見た私は、急いで車を回し、岸を乗せて大学へと向かった。




車内ではいつものようにメイクアップが行われていて、またもやうちわとペンライトを構えられないことにテンションが下がりながらも、変わらずの可愛さの岸蛍ちゃんが出来上がっていたので、結局テンションは爆上がりした。






超特急で大学に着き、岸を下ろす。








『いってらっしゃい、岸!』





岸「うん、ありがとね!多分すぐ戻ってくると思うから。」







『うん、ここで待ってるわ!』







そう言って岸を見送った。




しばらくして芋坂が私に話しかけて来た。




芋「アンタさあ、疲れない?それ。」




『それって?』






芋「それって、、、岸への、推し活、っていうの?ていうか求愛行動?飽きない?」





『飽きるも何も、心のままに行動してるだけよ?』






芋「そう、、、」







芋坂にこんな質問をされたのは初めてじゃない。






どうしてこんな質問されるのかは分からないけれど、そのたびに自分のやっていることで岸を困らせているのかもと心配になるからやめて欲しい。









いや。本当は困らせているのかも。







岸は優しいから、言わないだけで。








芋「アンタには幸せになってほしいのよ。」













芋坂が何かを呟いた気がしたが、聞こえなかった。



















その後車に帰って来た岸の話だと、三崎初音のやっていたことを依頼人がバラしたらしい。




だが、その時に【余計な一言】も言ってしまったらしく、依頼人は自滅。






依頼人がチャーリーズに依頼しに来たのは三崎初音が心配だからではなく、自分の薄っぺらい見栄のためだったらしい。





岸は何も言わなかったけど、三崎初音を励まして帰ってきたんだろうから、きっと彼女は大丈夫。





店に戻ると谷中お決まりのお金計算タイムだ。


谷「おい、ちょっと待て60万?!?!また赤字だよ、、、」






芋「三崎初音は今、キャバクラやめて、真面目に学校通ってるそうよ〜。新しい友達もできたみたいだし。」



谷「その友情もいつまで持つかな」




芋「女が全員アンタの元嫁と一緒じゃないの!」




それを横目に団子を見て微笑んでいる岸。

を見て口角が下がらない私。




今日も岸が尊い。

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設定タグ:日暮里チャーリーズ , 岸蛍 , 佐藤流司   
作品ジャンル:恋愛
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ななり(プロフ) - 更新楽しみにしてます!! (2023年4月23日 16時) (レス) @page7 id: 40f404ad6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:抹茶あずき | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年3月23日 2時

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