貴方の為に駆けずり回りましょう！【岸蛍】 (ページ2)

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夜を駆ける少女　2 ページ2

望「以前は何でも話せたんで、聞くこともできたんですけど、、、」

芋「以前はというと？」

望「初音が今のグループに入ってから疎遠になってしまって、、、」

谷「出たよ、女子のナワバリ意識！もう大っ嫌いアタシ」

『女子は誰も谷中に好かれたいと思ってないから勝手に嫌ってれば良いんじゃないかしらね。』

谷「うるさいよ、久留間！」

『っていうか、今は仲良くないのに、助けてあげるの？』

望「はい。離れてしまっても、思い出は変わらないですから。」

はっきり言って綺麗事だと思ったけれど、依頼だからやらないわけにもいかない。

いつも通り配られる配役。

私はいつも通り送迎係。

いつも通りの岸のメイクアップ。

『待ってました！！』

うちわを構えてペンライトを振って歓声を上げる。

やばい可愛い、まともに会話できない、、、

私が送迎して良い人間？やだもう無理、尊さカンスト、、、はあ、、、好き。

そうこうしているうちに立派な女子大生岸蛍ちゃんが出来上がっていた。

岸「月曜一限まじ、だるーい」

『だるいよね！わかるよ！可愛い！！きゃああああっ！』

谷「ったくうるさいなあ！！さっさと始めるぞ！！久留間！早くしろ、、、！」

『この一鳴きせっかち男が！』

さて今日も仕事といきますか。

『今日も駆けずり回りましょう！さあ岸乗って！』

『目指すは青教女学院大学！行くわよ〜！』

岸「は〜い、ありがと〜！」

『どういたしまして！』

やばい、良い匂いする。

事故らないように気をつけなきゃ、、、

ああだめ、隣が気になって気になってしょうがない。

助手席を岸の席にしちゃったの失敗だったかなあ、、、

でも可愛い、、、

お目目ぱちぱち髪の毛サラサラ、、、
ふわっとしたスカートからのぞく足が綺麗、、、

私は露出する勇気もスタイルも持ち合わせてないっていうのに！

岸「ちょっと、久留間ちゃん？信号赤だよ、止まんないと、、、」

『へ？ああごめん、、、岸のこと考えてた、、、』

岸「、、、いつもだね。飽きないの？」

『うん。私岸のこと大好きだもの！！』

岸「ふうん、、、あ、青だよ。進まなきゃいけないんじゃない？」

『あっっっ！』

岸「しっかりしてよ〜、、、」

『大丈夫大丈夫、ほら、もうすぐだから、、、あの角曲がったところで下ろすからね。

帰りも同じとこだから。』

岸「は〜い！」

『行ってらっしゃい！』

岸「行ってきます！」