【鬼滅の刃】今宵も無口な夜柱さん

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｢ねえ、あの雲の名前なんだっけ？｣



『……はまち』



｢馬鹿にしてるの？はまちしか言えない？
僕はあの雲の名前を聞いてるんだけど｣



｢おーい時透
お前完全に聞く奴間違ってるぞ｣




時は過ぎ
今日は柱合会議がある為柱たちは御館様のお屋敷に集まっている



何故こんな状況になったか説明しよう



｢邪魔しないでよ。
僕はAに今日こそあの雲の名前を教えて貰うんだから。負けない｣



｢毎回何でAにそんな勝負心燃やしてんのかもう理解出来ねえよ俺｣


頭を抱える宇髄



｢よもや！俺もその話に混ぜてくれないか！｣


目を輝かせて話に混ざりたがる煉獄



｢話がややこしくなるので
黙っててください煉獄さん｣


キリない奴らのストッパー
我らが姉貴胡蝶しのぶ



｢むぅ…｣



そんな彼らをキュンッと羨ましそうに見つめる蜜璃とそんな蜜璃を見つめる伊黒


いつもと変わらず南無阿弥陀仏と唱える悲鳴嶼


孤独な冨岡



そうなのです
この流れは毎回の恒例行事と化しているのである


…今に始まったことでは無いのだ！




ちなみにAは雲の形が自分の好きなはまちに似ているからそう名付けたみたいだよ



…心の中でね！



自分ではちゃんと無一郎に返答はしているつもりなのでなんで突っかかられるのかと迷惑しているそうだ



常に冷静で放心状態の無一郎を
自分が原因でこんなに情熱的にしてしまうA



なんとも罪深い女である




｢失礼しまぁぁぁぁす！！｣



そんな茶番に終止符を打つかの如く
突然現れた隠



その背中には気絶している少年が一人


義勇がピクリ、と動いた気がした




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