世界を救った魔女はツナの義理の姉らしい

第24話"落し物" ページ28

？side



夜の10時過ぎ。仕事も終わり、することもなかったのでふらふらと歩いていた。


住宅街のほとんどに灯りがついていて、対称的に外は闇に満ちていた。



？｢……｣



なにか事件でもないかと思ったけど、そうやすやすと起きてはいないか。


ふと強い風が吹き、着ている学ランがたなびく。風も強くなってきたし、そろそろ帰るとするか…




ｷﾗｯ



そう思った矢先、なにやら光るものを見つけた。道端に落ちているそれは、どうやら金属で出来ているようだ。



？｢これは…ロケットか｣



模様などを見る限り海外製のものだろう。どこ1つ錆びることなく綺麗に保たれている。


開いてみると、中には男の外人が写った写真が入っていた。


…誰かの落とし物だろうか。


別に深い思い入れはないが、なぜが元の位置に戻す気にもなれなかった。


確信はないが、この持ち主に会える。直感的にそう思った。


その持ち主がどんな人物なのか、自分にどう関係あるのか。そんなこと、わかるはずもないのに…



？｢僕らしくもない｣



こんな証拠もないもの、信じる方が馬鹿なのに…まぁ、僕をここまで考えさせたんだ。責任はとってもらわないとね。







｢あの、そのロケット私のものなのですが…｣




長い茶髪をまとわせた君にね。




？｢君、ここらじゃ見ない顔だね。忠告しておくけど







僕の並盛を汚したりしたら…噛み殺すよ？｣

第25話"接触"→←第23話"帰路"

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す