◆Ｓｔｏｒｙ４８◇ ページ8
・
トロスト区を目指して馬を走らせている。
周りを見ると、みんな落ち着かない表情だ。
しかし、エルヴィンだけは涼しい顔をしていた。
私も、涼しい顔では無いけど、みんなよりは
落ち着いている。
……けど、ちょっとモヤモヤする。
あの事、言った方が良いだろうかって。
私の推測だが、一応頭に入れて置いた方が
何かに使えると思うの。
「あっ……っ」
言おうと思っていても、私から話しかけた事は
あまり無いので、少し緊張する。
私が困っていると、エルヴィンから振り返ってくれた。
「ん？ ……何か言いたい事でも？」
エルヴィンは察しが良いな。
だから凄く話しやすい。
「あぁ……。
トロスト区奪還作戦何だけど……
誰が巨人化したの？」
「……？ 何の事だ？」
エルヴィンは首を少しかしげている。
流石にこんな推測を気づく訳無いか。
「……“トロスト区奪還作戦”でしょ？
トロスト区の壁を破壊したのは知能のある巨人。
でも、“奪還作戦”って事は誰か巨人に
なったって事でしょう？
ただの人間がトロスト区を奪還出来る訳が無いの。
だからウォール・マリアを放棄した。
……そこを踏まえて考えると、
誰かが巨人化して
開けられた穴を塞ぐ事しか考えられない。
あくまで私の推測だけど」
エルヴィンは目を微妙に見開いて驚いている様子だった。
しかし、直ぐに表情は元通りになって
私に冷静な対応をする。
「……それは推測じゃ無い可能性が高いな。
メリルの案を前提で考えてみよう」
そう言うとエルヴィンは
さっきよりも馬の速度をあげた。
エルヴィンの馬のスピードに私も合わせて
ついていく。
死者は……出て欲しくない。
少しでも悲しい思いをする人間が少なくなって欲しい。
どうか……、みんな避難していて。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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ホノボーノ - いい話を作ってくれてありがとうございます。 (2018年4月2日 13時) (
レス) id: d691122adb (このIDを非表示/違反報告)
霰餅おかゆ(プロフ) - ユウさん» エルヴィンは親しい人には一人称が俺になるんですよ 例えばリヴァイと喋っている時とか(^ ^) (2017年12月7日 23時) (レス) id: a9656f679f (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - エルヴィン俺って言ってる笑確か私って言ってました！ (2017年12月2日 19時) (レス) id: bf938c7e1e (このIDを非表示/違反報告)
カナタ - とても感動しました(泣)お時間がありましたらまた感動する話お願いします！ (2017年5月15日 17時) (レス) id: fa485ea027 (このIDを非表示/違反報告)
調査兵団幹部チーム愛し隊 - ヤヴァイです………感動しました。私涙腺めっちゃ脆いので涙ﾎﾞﾛﾎﾞﾛです……。°; д ;°)°。エルヴィンﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝ!!!(涙 (2016年9月16日 22時) (レス) id: 6c57361f2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霰粥 | 作者ホームページ：http://ulog.u.nosv.org/user/okayu0013
作成日時：2015年5月19日 20時
