◆Ｓｔｏｒｙ５９◇ ページ19
・
「……メリル・ナイトメア、入ってくれ」
ザックレー総統の一声で私は
見たこともない場所に連れて来られた。
周りには大勢の兵士。わざとらしく中央にある一本の棒。
そして憲兵団、調査兵団、駐屯兵団の全兵が中央の棒を
囲う様に柵の外に集まっている。
兵士じゃなくてもウォール信者の関係者とか
民間人も多少居る様だ。
「ここに座れ」
兵の命令で棒の前に立たされ、兵は棒を抜き、
私の腕と腕が繋がれた鎖の間に棒を刺し、
身動きが取れない様にする。
「先程、エレン・イエーガーが調査兵団に引き渡された。
そして、君は調査兵団に所属しているが
巨人化出来る疑惑が憲兵団から上がっている。
……巨人化は出来ないと信じているが、
もし出来た時の可能性も信じて君の生死を改めさせて貰う」
エレンは調査兵に引き渡されたのか。
なら、彼の巨人化する力を利用出来れば
ウォール・マリアの奪還も不可能では無いだろう。
しかし、私は単に再生能力が高いだけだ。
人類の希望には到底及ばない。
挙げ句、知性を持っている巨人でそれを隠していると
勝手な妄想で疑われているものだ。最悪の状況だ。
まるで、私が人類の裏切り者と言われているかの様に。
「……何故メリル・ナイトメアが知性を持った巨人なのか。
憲兵団。案を聞かせてくれ」
ザックレー総統が憲兵に問いかけると、
憲兵でも上の位の師団長の“ナイル・ドーク”
って奴が淡々と喋り出した。
「はい。憲兵団師団長、ナイル・ドークより
メリルが何故知性を持っている巨人の可能性が有るのかの
案を言わせて頂きます」
言わなくて良いし、どうせ間違っている。
私の何がわかる？ 憲兵ごときが。
私の秘密を知っているのはエルヴィンだけだ。
……これから公になるけど。
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ホノボーノ - いい話を作ってくれてありがとうございます。 (2018年4月2日 13時) (
レス) id: d691122adb (このIDを非表示/違反報告)
霰餅おかゆ(プロフ) - ユウさん» エルヴィンは親しい人には一人称が俺になるんですよ 例えばリヴァイと喋っている時とか(^ ^) (2017年12月7日 23時) (レス) id: a9656f679f (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - エルヴィン俺って言ってる笑確か私って言ってました！ (2017年12月2日 19時) (レス) id: bf938c7e1e (このIDを非表示/違反報告)
カナタ - とても感動しました(泣)お時間がありましたらまた感動する話お願いします！ (2017年5月15日 17時) (レス) id: fa485ea027 (このIDを非表示/違反報告)
調査兵団幹部チーム愛し隊 - ヤヴァイです………感動しました。私涙腺めっちゃ脆いので涙ﾎﾞﾛﾎﾞﾛです……。°; д ;°)°。エルヴィンﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝ!!!(涙 (2016年9月16日 22時) (レス) id: 6c57361f2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霰粥 | 作者ホームページ：http://ulog.u.nosv.org/user/okayu0013
作成日時：2015年5月19日 20時
