◆Ｓｔｏｒｙ２９◇ ページ30
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「今日の壁外は昼頃から、ですよね？」
ん？ あの仕事には真面目の塊みたいな
分隊長が何でそんな些細な事聞いてんだ？
「あぁ、そうだが……。
お前がそんな事聞くのは珍しいな」
だよね。うん。キース団長も思いますよね？
「いえ。メリルが心配なだけです」
え。…………私？
「上手く、いってないのか？」
分隊長は少しうつ向いて
暗い表情を浮かべている。
わ、私……何か分隊長を暗い顔に
させる位したっけ？
うん。まぁ……？ したかも。
会議室を着替え室に使ったり、
会議ギリギリまで出なかったり。したな。
「いや……少し心を開いてくれましたが、
何か気持ちが落ち着いていない気がするんです。
このままじゃ、人類の希望どころか
巨人の餌になって大損害になるかと……」
私の気持ちが……落ち着いていない？
分隊長が、そう言うんならそうかも知れない。
ほら、今だって……胸が苦しかったりして……。
こんな事、人生で今まで無かったのに。
後、私が人類の希望？
そんな事、考えても居なかった。
私なんて、人と関わったらいけないから、
人を殺したから、人類の害や必要無いって
思っていた。
『希望』……。
そんな事思っていてくれたの、分隊長だけ……。
給料目当てじゃ無かったんだ……？
さっきの胸の苦しさは何処かへ行って、
今は心臓の鼓動が弾んで感じた。
「とりあえず、メリルを死なせない様に、
私の全てを尽くします」
分隊長はその一言を言うと、敬礼をして
話を止めた。
コツコツとブーツの足音が
此方へ向かって来ているのに、
何故か私は足がすくんでその場から動けなかった。
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霰粥(プロフ) - 乃亞さん» 私の沢山の作品を見ていただいていたんですね！ありがとうございます！！エルヴィンの小説を書いている方が居て嬉しいです♪お互い、頑張りましょうね(＾∀＾)/ (2015年5月9日 22時) (
レス) id: 39adbe2731 (このIDを非表示/違反報告)
乃亞 - コメントありがとうございます！霧粥さん、更新がんばってください！あと終焉の恋もがんばってください！ (2015年5月9日 14時) (レス) id: 1d02089984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霰粥 | 作者ホームページ：http://エルヴィンの昔のアダ名が眉毛とか苛められてるだろ
作成日時：2015年5月1日 13時
