◆Ｓｔｏｒｙ２５◇ ページ26
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「メリルさん、……班長だった時、
一人で巨人に立ち向かって行ったんですよね」
変な事教え込まれてるなぁ。
で、それがどうしたって話だ？
「凄い格好いいと思います！
その事聞いた時、尊敬しました！」
ああ、変な人間だったわ。
私の何が格好いいのやら。
「……それで、私に何を聞けと？」
「……私、入団して一年目で、
もう三回は壁外調査行っているのに、
自信が無いんです。
私の所為で仲間も沢山死んでしまったし。
だから逆にメリルさんみたいに、
人を助けてみたいんです！」
“人を助けてみたい”か。
普通の人間は自分が良ければそれで良い
って思考な奴等ばかりなのにね。
でも、こんな人間は普通の人間からは
“変な奴”って呼ばれるだろうね。
自分の損得感情は当たり前の事だから。
「……分隊長も言っていたでしょう？
“自分が優先”って。
だから、貴女もそうすれば良いんじゃない？」
「……っでも！！」
レインの急な大声に私は少し驚いた。
しかし、大声を出した後
彼女はポロポロと涙を溢して泣き出してしまった。
「役に立ちたいんです……
もうこれ以上、
“私がこの兵団には要らない”って
思いたくないんです……」
何となく彼女は私に重ねて見えた気がした。
私も、“自分”より、“醜い筈の人間”を
大切に思っているから。
いや、違う所は彼女は“醜い人間”に
助けられて来たって所かな。
「……大丈夫。
必要だから分隊長は
貴女をこの班に入れたんだから。
それに、“自分の事を考えてから”、でしょ。
私はまず自分の事を考えて
余裕だったから仲間を助けただけ。
無理に人の役に立たなくても良いの。
まずは“生きて帰って来る”を分隊長は
優先しているんじゃ無いかな」
そう、あの人はそうやって
戦う術を手に入れたんだ。
「そうなんですか……」
それでもレインは少し落ち込んでいる。
「なぁに、貴女は入団してまだ
一年目なんだから、焦らなくて良いの」
そう言って励ましながらレインの頭をそっと撫でた。
私は初めて自分から人のに触れた気がした。
元気が出ると思ったからだ。
分隊長がしてくれた時みたいに。
「……はい、ありがとうございます！！
私、メリルさんに相談して正解でした」
人と接するのも悪く無いもんだ。
自分と同じ接点の人間がいると見つけられるから。
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霰粥(プロフ) - 乃亞さん» 私の沢山の作品を見ていただいていたんですね！ありがとうございます！！エルヴィンの小説を書いている方が居て嬉しいです♪お互い、頑張りましょうね(＾∀＾)/ (2015年5月9日 22時) (
レス) id: 39adbe2731 (このIDを非表示/違反報告)
乃亞 - コメントありがとうございます！霧粥さん、更新がんばってください！あと終焉の恋もがんばってください！ (2015年5月9日 14時) (レス) id: 1d02089984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霰粥 | 作者ホームページ：http://エルヴィンの昔のアダ名が眉毛とか苛められてるだろ
作成日時：2015年5月1日 13時
