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朝、

少しぎくしゃくしながら歩く通学路。
いつもと違って見えるのはなんでだろう?


起きてから、何回も鏡を見た。おかしいところはない…ハズ

遠くのほうでいろんな声が聞こえる。もうすぐ正門につくのだろうか。

はやく。
早く見てほしい_

「よしっ。」と気合を入れて、私は歩き出した



**



「敦。今日はコンソメ味じゃないんだね」
「うん、今日はバターの気分。」

ポテチをぼりぼりと貪り食う自分を見て苦笑いする室ちん
欲しいのかと思い「いる?」と聞くと「遠慮しておくよ」と言われた。



_キノコさん。どうなったんだろ?

朝からそのことばかり考えていた
なんなの、これ。


すると、


「ちょ、あれ誰?」
「見たことないな…転校生?」
「えーでも聞いてないよ?!」



「…どうしたんだろう?」
「さぁ…」

正門前が騒がしい。
興味がなかったので通り過ぎようとした。…あ、ポテチなくなっちゃった。
思わず舌打ちをすると

「紫原くん!」



くいっと自分の制服を引っ張る女に思わず目を見開いた


**




___早く、

_____見てほしい。


_____変わった私を。



気が付けば、彼の制服をつかんでいた


「あの、昨日は勝手に帰ってしまい…」
「…え、キノコさん?」


紫原君のほうを見ると、驚いているのか目を見開いて私を見ていた
彼の驚いた顔はなんだか新鮮だ


「あ、はい…えと、どうでしょうか?」


うつむいて聞いてみた。…が
何も答えない彼に不安が押し寄せてきた。

…やっぱ、似合ってない?







___ポン


「___ぇ」

紫原君が私の頭をたたく。
そしてとても、とても小さな声で


「…合格。」
「__っ」


どうしようもない嬉しさが溢れて止まらなかった。やばい。めっちゃうれしい…
思わず泣きそうになる

でも、その気持ちを必死に抑え
彼の背中を見た

そして__


「紫原くんっ!」
「…?」


私の、精一杯の思いを__


「ありがとうっ!!」
「…!」



すると彼は一言、「叫びすぎだし」といい去って行った
…照れてるのかな?

そう思うと、なんだか彼がかわいく見えてしまった。



**


_気休めにお菓子をほおばるが、気持ちが落ち着かない。

「…マジなんなの?あの人__」

…なにこれ、

「…痛ぃ」

思わずその場にしゃがむ
…全部、キノコさんのせいだし





_その時私は知らない

_この時の彼の気持ち。





__その感情の名前を…知る由もなかったんだ。






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莉弥(プロフ) - これ、なまえ変換きかないんですか?? (2016年3月25日 0時) (携帯から) (レス) id: aa7d841247 (このIDを非表示/違反報告)
水島リツ(プロフ) - ミユウさん» あざます…wコメントわざわざありがとう^^* (2015年5月2日 0時) (レス) id: 1b884eaa7e (このIDを非表示/違反報告)
ミユウ - 二人ともイケメンだし、主人公いい人だし…それに話の展開とかも結構好きだよd( ̄  ̄) (2015年5月1日 23時) (レス) id: f62038dd2e (このIDを非表示/違反報告)
奏*(プロフ) - るーしーさん» はいいっ!!頑張ります!頑張らせていただきまっすwwコメントThank you (2014年8月28日 16時) (レス) id: 1b884eaa7e (このIDを非表示/違反報告)
るーしー(プロフ) - 楓ちゃんがたまに今吉さんに見えますww 完結まで読ませていただきます!頑張ってください! (2014年8月28日 14時) (レス) id: 4558271b77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水島リツ | 作成日時:2014年7月1日 20時

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