＊。１２ ページ13
「…」
「あ、はは…」
朝、教室の前。
笑顔でごまかす私。そして、そんな私を無言で睨みつける幼馴染。
＿＿誰か、助けてください。
朝、私が学校に登校すると真っ先に楓ちゃんに確保された。
それはすごくキラキラと顔を輝かせてこちらに向かう彼女。すべてを忘れていた私は思わず顔をひきつらせた。
そして＿＿
「実は、ほかの人にあげちゃった…と、いうか…はは」
笑い交じりに言うと、楓ちゃんは笑顔のまま固まり…。なぜか後ろのほうでどす黒いオーラが見えたため、必死になって昨日のことを話した。
それでも、彼女の反応はナシ。
そして今に至る。
「あの、楓ちゃん。」
謝ろうと思い、声をかけた瞬間＿＿＿
「馬鹿ものっ！！」
「ったあ！？」
拳骨をくらってしまった。思わず頭をさする。つむじがじんじんと痛んだ。
「楓ちゃん…死ぬ。」
「そんなんで死ぬかあほ。」
そういいながら、パンパンと手をはたく。そしてはぁ、と長い溜息をついた。
「ナツは、ほんま優しすぎるわ。」
「…そんなことないよ。」
「うわ、自覚なし？！普通嫌いな奴とかほっとくやろ〜」
そういい、げんなりした顔をしている楓ちゃんに「ごめん」と一言。すると、楓ちゃんは「まぁ、それがナツのいいところやからなぁ…」と言ってくれた。
…優しいのは楓ちゃんのほうだ。
すると楓ちゃんから一言。
「でも、ナツはその紫原？ってやつのこと簡単に信用できるか？」
「…正直、ちょっと不安かも」
昨日から、悪い考えが頭をよぎる。
私、もしかして失敗したのかなぁ…？
「何それ。俺、信用されてないの〜？」
私と楓ちゃんの後ろで声がした。いきなりの展開に２人とも肩をビクッと跳ね上げた。低い割には、割と子供っぽい口調。楓ちゃんにはわからなくても私には嫌でもわかった。顔が、サアッと青ざめていく。
「お、おはようございま、す。紫原…くん。」
「…」
思いっきり顔をひきつらせてあいさつした。隣では楓ちゃんが「この人が！？」と驚愕の声を上げていた。でもそんなことにかまっている暇はない。
どうしよう…。
今の、聞かれてた…？
本人はただ黙っている。やばい、早速やらかしてしまった。
「えーと、その、紫原君のこと信じてないわじゃ決してなくて…ですね。」
「ナツ、日本語になっとらん」
早口で説明していると、
今まで黙っていた紫原君がふいに口を開いた。
「放課後」
「…へ？」
「今日の放課後、空けといて。」
…え？
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莉弥(プロフ) - これ、なまえ変換きかないんですか？？ (2016年3月25日 0時) (携帯から) (
レス) id: aa7d841247 (このIDを非表示/違反報告)
水島リツ(プロフ) - ミユウさん» あざます…ｗコメントわざわざありがとう＾＾＊ (2015年5月2日 0時) (レス) id: 1b884eaa7e (このIDを非表示/違反報告)
ミユウ - 二人ともイケメンだし、主人公いい人だし…それに話の展開とかも結構好きだよd(￣ ￣) (2015年5月1日 23時) (レス) id: f62038dd2e (このIDを非表示/違反報告)
奏*(プロフ) - るーしーさん» はいいっ！！頑張ります！頑張らせていただきまっすｗｗコメントＴｈａｎｋ ｙｏｕ (2014年8月28日 16時) (レス) id: 1b884eaa7e (このIDを非表示/違反報告)
るーしー(プロフ) - 楓ちゃんがたまに今吉さんに見えますww 完結まで読ませていただきます！頑張ってください！ (2014年8月28日 14時) (レス) id: 4558271b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水島リツ | 作成日時：2014年7月1日 20時
