オープン！Sweet House！【文スト】

1.あんみつ ページ1

敦「太宰さん！仕事中に川に飛び込むのはやめてください！」



太宰「そう言われてもねぇ…とても流れが速いいい川だったのだよ」



武装探偵社社員、中島敦はその日太宰との仕事を終わらせて帰るところだった



仕事中、太宰が川に飛び込んだことで



帰る時間が遅れてしまったのだ



あたりは、ほんの少しオレンジ色に染まっている



敦「国木田さん怒りますね……」



敦は重い気持ちのまま、視界にようやく入った赤いレンガ作りの建物に目を向けた



敦「あれ？」



太宰「どうしたんだい？」



敦の目の端にチラリと映ったのはみたことのないお店だった


敦は立ち止まった



敦「あそこにあんなお店ありましたっけ？」



太宰「？どれどれ」



太宰は探偵社への道をそれ店に向かっていった



敦「わわっ！待ってください！」


敦も慌てて太宰を追いかけた





数分後……


二人は店の前に立っていた



遠くからは分からなかったが店の外観はとても可愛らしいものだった



赤い屋根に黄色い外壁、周りには花壇があり花がたくさん植えられていた



敦「うわぁ……」



太宰「Sweet House Happiness(スイーツハウス ハピネス)か」



敦「お菓子屋ですか？」



敦は店から目を離さずに太宰に聞いた



太宰「どうやらそうみたいだね」



二人で話していると



ｶﾗﾝｶﾗﾝ


小さなベルの音と同時にドアが開いた



二人「！？」



中から出てきたのは



？「？」



じょうろを持った可愛らしい少女だった



？「お客さんですか？」

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