2 ページ4
「うぁぁぁぁんッッ！！」
「びぇぇぇえん〜！」
私の頭に響くは大きくて盛大な子供の泣き声。
さっきまで笑っていたフロイドでさえ、大粒の涙を浮かべて泣きじゃくる。
「え、え？どうすればいいの？？ちょ、オルト、子供のあやしかたって調べてッッ！！」
私はどうしていいのか分からず、フロイドの涙を指で掬いながらオルトに助けを求める。
「了解ッッ！！えーと、子供のあやしかた。子守唄を歌う、頭を撫でる、抱っこしてあげる」
「え"？私、それ3つ中2つやったのに泣き止まなかったんだけど....」
「とりあえず、歌でも歌ってみたら？」
きょどる私にオルトは親切に言ってくれる。しかしだな....
「オルト....ごめんな。私、音痴だったわ。フロイドやジェイドやアズールみたいに上手くないわ」
「アッッ。これ、詰んだね」
「やめてくれ泣きたくなる」
「愉快じゃのお主ら」
「楽しんでないで手伝ってくださいよ」
オルトは私のそれを聞いた瞬間、終わりを悟ったし、リリア先輩に至っては私の困った顔を微笑ましく見ている。
手伝う気はサラサラないようだ。
とりあえず、ジェイドがフロイドを返してくれと泣くのでフロイドを下に下そうとすると
「いやぁ！！ふろいど、したにおりなぁいッッ！！いやぁ！ママとまだいるぅ！」
などと言って癇癪を起こす。
今度はジェイドを上に上げようとするが、30�冑發い燭箸海蹐�
「こぁい。いやいや！うえこぁい！」
いやいやと首を勢いよく振って拒否するのだ。でも相変わらず「フロイド、かぇして。うぅ」と小さな声で主張するのだ。
たった2人の子供にこんなに手を焼いていたら、大人数の面倒なんて見られない。
私はこの時、無意識に目から涙を流していた。
私の涙がポタリとフロイドの頬に落ちたとき、フロイドや皆は一瞬にして泣き止んだ。
そしてフロイドは私の目から出る涙をゴシゴシと拭いて心配するように言った。
「ママぁ？いたいいたい？？ふろいど、いたくした？」
「ぇ」
「ママ、ないてりゅ。いたいいたいだからぁ？かなしい？ごめんなさぁい」
「「「「ごめんなしゃい」」」」
フロイドが謝ったらジェイドもみんなもこっちを向いて謝ってきた。
みんなまだ目に涙を浮かべている。
「ふろいど、もうだぁいじょぶだからおりょしてもいいよ？」
私を気遣うようにフロイドは自ら下りたいと言った。
子供の成長は早いと思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1797人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朱憑（さぶ） - ここは天国なんですか、そうなんですか、そうですね！！！ァァ"ァ"！！！カワイイ〜！！ホントにありがとうございます！！ (2022年12月19日 12時) (
レス) @page26 id: 369ab47d46 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - ここは天国か ・・・・！ (2022年10月2日 1時) (レス) @page10 id: 595a994524 (このIDを非表示/違反報告)
綺羅 - 続きがもっと見たいです！面白いし、可愛い､､､ (2021年8月12日 7時) (レス) id: 84edd37621 (このIDを非表示/違反報告)
夢姫 - 泣き方がぴえんw (2021年1月11日 14時) (レス) id: 35c1b3ec55 (このIDを非表示/違反報告)
古い掃除機 - かわいい！！！更新頑張ってください そういやぁ、読んでる途中、川が見えたんですけど…「三除の川」でした… ほんま、俺の嫁、リドルかわええなぁ！ (2020年11月4日 23時) (レス) id: 07e1085301 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
