【SLAM DUNK】三井くんは甘えられたい

デート28 ページ29

土曜日



駅で待ち合わせなんだけど
行き交う女の子がみんな可愛くておしゃれ




ガラスに映る自分を見る
白Tシャツにデニム･･だけだと大学に行く時と変わらないから
チュールワンピースを合わせてみたけど




もう少し可愛げのある服にすれば良かったかな･･


でも考えたらデート服なんて持ってない


そりゃそうだよ･･したことないんだから；





メイクはいつもより丁寧にしてきた！
って完全自己満だよね






三「渋い顔してどうした」


『わっ！び、っくりした･･』


三「なんかあったか？」



顔が近くてドキドキした
声がでなくて首を横に振る




三「荷物持つ」


『大丈夫！持てるよ』


三「持てるかもしれねぇけど俺が持つ･･って重いじゃねえかよ！」


『ごめん；大変だからやっぱり私が持つ･･』


三「なんでだよっ；！ますます俺が持った方がいいだろ」




やってしまった；どうしよう





三「A？」


『ご、ごめんね･･あの、お弁当作ってきたんだけど･･荷物になっちゃうし、やめとけばよかったね･･」





昔の記憶で
両親と3人で行ったことを思い出して
お母さんのお弁当食べたなぁって
三井君に聞かずに勝手に作っちゃったけど


嫌かもしれないし
買って食べた方が美味しいに決まってるし



間違えちゃった。。







三「まじ･･」


『あの、ごめんね。食べなくてもいいの、私が勝手に作って来ちゃっただけだから』


三「なんでだよ･･普通に嬉しくて舞い上がってる」


『ほんと？･･余計なことしたかなって思った』


三「Aが俺のために作った弁当とかやばいだろ」





頭に置かれた手が優しくて
安心して泣きそうになる




早く行こうぜと私の手を引いて歩き出す
あまりにも自然に繋がれた手は目的地までそのまま






公園に着くと家族連れやカップルで賑わっていた

木陰にシートを敷いてお弁当を広げると
三井君は目をキラキラさせてもう食べてもいいか？ってうずうずしてる様子が子供みたいでかわいい




三「うまっ。Aって料理もできるんだな」


『料理ってほどじゃないよ；いっぱい食べてね』



三「おっ卵焼き甘い」


『あ･･うちは甘い卵焼き派なんだけど嫌だった？』


三「俺も甘い派」


『ふふ、一緒だ〜』


三「ーっだな//」





食べ終わった後は2人でごろんと横になり

インターハイの話を聞かせてもらった



桜木君の怪我が心配だけど

三井君曰く元気にリハビリしてるみたいだから良かった

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