【仙道】一方通行 ページ3
仙道ごめん。今日行けなくなった。
スマホの通知画面を見て落胆するのは何度目だろう
・・好きな人に会えることになったのかな
私の好きな人には好きな人がいる
その好きな人にもまた好きな人がいるとか・・
ややこしい
ん?ややこしくはないか
結局みんな一方通行なだけだもん
断った残業、やっぱやっていこう
家に帰ったって碌なこと考えないのは目に見えてる
1人家にいたら彰からの連絡を待ってしまうもん
期待したって何もいいことはない
もういっそのこと私のことなんて手放してくれればいいのに
彰は1人になるのがイヤなんだ
彰が私に会いに来るのは決まって好きな人に会えない時
なんて都合のいい女なんだ
それでもいいと思う私はやっぱり
都合のいい女のランクから上がれない。
油断してる時に家のインターホンが鳴る
ドアを開ければ眉毛を下げヘラっと笑う彰
仙「来ちゃった」
『・・会えなくなったの?』
仙「まぁーそんなとこかな」
他の女に傷つけられた彰を慰めることしか出来ない
どんな形でも必要とされるなら
その時だけでも必要とされるなら
それでいいの。。
でも時々思うの
『ねぇ・・』
仙「ん?」
私は彰のなに?
意味のないものにはなりたくない
『なんでもな〜い』
私も彰もこの恋の終わらせ方がわからない
どうかこれからも全ての矢印が一方通行でありますように・・
fin.
9人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あひる | 作成日時:2023年12月6日 22時