風邪っぴきぴーちゃん (ページ2)

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撮影ページ2

ス『今、風邪流行ってるんで気を付けて下さいね！山下さんお忙しいので体調壊しやすいと思いますし…。』

『ありがとうございます。でも、大丈夫ですから！』

ス『そうですかー。』

『はい！』

そう言って俺は次の仕事に向かった。

…次の仕事は、ドラマ撮影でしかも川に落ちるという撮影だった。

『あ、危ない！』
『うわー！』

バッシャーン！

9月の川の水は凄く冷たかった。
俺は全身びしょ濡れになり、スタッフがタオルを急いで持って来た。

でも、俺はタオルをもらったもののちゃんと拭きもせず自分の演技をチェックしていた。

ス『山下さん早く拭かないと風邪引いちゃいますよ！』

『あ、ありがとうございま…っくしゅ。』

俺はくしゃみをしてしまった。

ス『大丈夫ですか？』
『はい！全然平気です！』

監『山下さん、もう少し違う落ち方もやってみても良いですか？』

俺は、たいぶ身体が冷え寒かったが…
『はい！大丈夫です！』

そう答え、もう一度水の中へ…。

『カット！』

…っくしゅん！くしゅ…くしゅん！

やばい。さっきからくしゃみが止まらない…。

『へっくしゅっっ、ふぇぇっくしゅん！』

ス『山下さん大丈夫ですか？？風邪引いちゃいました？』
『いえいえ。大丈夫。今だけですよ！きっと…笑』

俺は、なかなか温まらない身体を摩りながら、車へ向かった。

マ『山下さんお疲れ様です！大丈夫ですか？』
『お疲れ様ー。ん？何が？』
マ『体調ですよ！やっぱり風邪引いちゃいました？』

俺は、マネージャーがなんでそんなこと聞くのか全く分からなかった。

『なんで？』
マ『だって…川に落ちてからずっと寒そうにしてるし、身体を摩ってるから。』

『あぁー。』

俺は無意識のうちに身体を摩っていたみたいだ。

『ん。大丈夫だよ。』
マ『なら良いんですけど…。』

………。
…っくしゅ、ぐしゅっ！へっくしゅっっ…

ん…？

マ『山下さん着きましたよ』
『んー。』
マ『本当に大丈夫ですか？凄いくしゃみしてましたけど…。』

『え…？うん…大丈夫だよ……っくし。』

マ『はぁ…。無理しないで下さいね。』

『うん。』
『ありがとう。じゃあね。』

マ『はーい。山下さん明日は8時に迎えに来ますね。』

『りょーかーい。』

マ『おやすみなさい。』

ガチャ…。
俺は、川に入ったからか身体が冷え切ったままだった。
だから、すぐにシャワーを浴びる事にしたんだ。

…っくし！

相変わらず止まらないくしゃみ。