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☆12 ページ12
「ん…、あれ?」
翌朝。
目覚めてとなりを見れば、すでに布団は空っぽ。
「望ー?」
リビングに向かうと望がひとり、ごはんを食べとった。
「あ、おはよう、照史。ごめんな、勝手に道具とか借りてもた。照史も、食べへん?」
「え、なに、作ってくれたん」
「そりゃ泊めてもらったんやし、昨日面倒をかけたこともあるしな」
望はそう言えば、昨日のはごめんな。と、続けた。
「もう謝るんはやめ?俺が勝手に世話焼いたんやろ。気にせんでええねん。でもご飯はもらう」
「なんやねん」
俺の返事に笑う望の笑顔に安心すれば、俺は向き合う形でテーブルに腰掛けた。
「おー、和食やね。いただきます」
「どーぞどーぞ」
望はそう言うと、俺の反応をじーっと見つめとる。
ひとくち食べると、俺は笑みを返した。
「うん、むっちゃ美味い!」
「ほんま?よかった!」
望も俺の返事に満足げに笑えば、再び食事を始める。
「あんなー、照史。俺、諦めへんことにする」
「…え?」
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作者名:じゅんくる | 作成日時:2020年8月28日 21時