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いつものようなやり取りをしつつベッドに潜り込めば、隣に潜り込んだ望がもぞもぞと動き、俺の方へと寄ってきた。
「どうしたん」
それに応えるように、身体を望の方へと向ければ、
「…あんな」
「うん」
望は身体こそこちらに向けつつも、視線は下へと逸らしながら小さく言葉を続ける。
「ほんまは、ひとりで居たくなくて。それに、ひとりやと、眠れへんやろなって」
「うん」
「…でも、今普通に眠たくて、俺、安心しよる」
「…そっか、良かった」
「あきとが、泊まってええっていうてくれたん、嬉しかった、ほんまは」
そう続けた後、ありがとう、と、俺を見つめて告げる望。
「…大事な末っ子が辛いときにそばにおりたい思うんは、当たり前やろ？ほら、ええから、もう寝な。明日起きられへんよ」
「ん、ねる、おやすみ…」
俺がそっと頭を撫でてやれば、望は数分も経たないうちに静かに寝息を立て始めた。
安心しきった顔で眠る望の柔らかい頬をそっと撫でる。
…なあ、ほんまは、望のこと支えたいのも、泊まってええて言うたのも、全部、…お前が好きやからやって言うたら、どうする？
…なんてな。
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作者名：じゅんくる
| 作成日時：2020年8月28日 21時
