ソーダとオレンジジュース (ページ1)

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☆1〈青side〉ページ1

俺らは、昔から一緒やった。

望は出会って割とすぐの頃から「りゅーせー、りゅーせー」って。

アプローチ、やないけど。

懐き方がえぐかった。

でも、あいつ元々人懐っこいとこあるし、人見知りではあるけど慣れるとほんまに距離感おかしくなるし。

そういうんも含めて、俺に心開いてくれてるんやろなあって。

その程度にしか思ってなかった。

勿論、今では大事なメンバーにもなったし、昔からシンメ歴が長いこともあるから、信頼も寄せてる。

ただ、俺の中ではそのラインやってん。

望にとっての俺はそういう、信頼できるメンバーっていう、存在なんやろなって。

せやから余計なことは言わんかったし、俺の気持ちを言うたこともなかった。

それに…見てて、わかってたしな。敵わへんて。

やのに、その日は突然やってきた。

大きい真ん丸な瞳を僅かに揺らして、望は俺を見つめてた。

「なあ、りゅーせー、あんなぁ…俺、流星のこと好きやねん」