君は僕の太陽。 (ページ39)

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Story38 ページ39

ーJsideー

「…なあ、ちょっとええ？」

夕食中。

なんや、神妙な面持ちで望が口を開いた。

「ん、何？」

「…俺な、この前、高校は行かへんて言うたけど、やっぱり行こうと思うねん」

「え、ほんま？…良かった。おん、行きや？」

また高校行かへんて言い出すか思うたけどその逆で、俺は少しホッとする。

「ただ、行こうと思うてるとこ、全寮制やねん。やから、3年間は家に帰られへん」

…てことは、3年間、望はここにおらんくなんのか。

寂しくなるし…会いたくてたまらんくなるんやろうけど、でも。

「ええやん？行きたいなら、頑張ったらええ」

望の夢や。人生や。

俺のそないな意見で止めることはできひん。

「ほんま？ええ？」

「ん、ええに決まっとるやん。頑張りや？」

「おん！…でな？俺、学校の奨学金制度申し込むつもりやねん。一度は借りるんやけど、3年間優秀な成績やったら、全額免除になるんやて」

「…お前、ホンマにええの？お金なら俺が…「ええの」

「俺が、俺の力で行きたいねん」

そう告げて俺を見つめる望の瞳はあまりにも真っ直ぐで、少し戸惑ってもうた。

そして、反論はできんかった。

「ん、分かった。応援する」