君は僕の太陽。 (ページ37)

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Story36 ページ37

「うーん…」

先生はその儘目線を下げコッコッと机の上を軽く指先で叩く。

「中間んとこは、あれか、お兄さんが働いてくれとるんやったな」

「はい、そうです。けど、やっぱり進学してもうたら今よりもっとお金もかかるし、って」

「けどなぁ…中卒が悪いとは言わへん、言わへんけど、色んなところで不利にはなってまうねん。それにな？人生経験として、やっぱり高校は出とったほうがええと思う」

「…でも」

暫くふたりの間に沈黙が流れば、先生が先に口を開いた。

「学費のかからん国公立とかな？あとは、奨学金やって借りられる。勿論、奨学金は借金やし、そこはちゃんと分かっとかんとあかんけど」

「けど、俺の学力で行けるとこて、どこがあります？」

「そない自分を下にみんなや(笑)お前もそこそこやろ。けどなー…この近くには無いねん、候補としてあげられる場所はあるっちゃあるんやけど…」

少し口を噤むと、先生はちら、と俺を見た。

「全寮制になる」