君は僕の太陽。 (ページ30)

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Story29 ページ30

そう告げつつ脳裏に浮かぶ、淳太の優しい笑顔。

淳太、大丈夫やろか…体調、悪化してへんかな。

ちゃんと眠れてるやろか…。

思わずそんなことを考えていたら

「…望？」

「あっ…ごめん！ちょっと考えごとしとった。あんな、これ、データやって」

心配そうに俺を見つめてきた照史くんに、笑み浮かべてデータを渡せば、ありがとう、と受け取ってくれた。

「頑張りすぎやねんな、淳太くんも」

「そやねん、ほんまに。俺のことばっかで、いつもいつも」

「ふは、でも張り切っとったで？弟はもうすぐ高校生やし、俺はもっと稼ぎ頭にならんとあかんねん！とか言いながら」

照史くんは笑いながらそう告げた。

けど俺は、一瞬固まってもうた。

ドクン、と心臓が騒いだ。

…淳太、だから頑張っとるん？
身体、壊してまで？

…ほんま、何してんねん…。

「…あ、ほんなら、俺そろそろ帰るわ、淳太の看病もせんといかんし」

慌ててそう告げ、俺は照史くんに手を振った。

「おん！また近いうち俺んちにも遊びにおいで、色んな話もしよ」

「ん、おおきに！」