君は僕の太陽。 (ページ29)

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Story28 ページ29

「…何泣いとるん(笑)男の子やろ？」

「ふふ…それ、昔もよう言うてたな、あっくん」

俺の涙を片手でごしっと拭えば、あっくんこと、照史くんはにっと笑った。

ああ、この笑顔だ。

ほっと、胸が暖かくなる。

「…急に、いつもの公園にも来おへんくなったやん？お前の家にも行ったんよ。でも…中からは…」

「…罵声、やろ？」

思わず口を噤んでしまった照史くんに小さく告げれば、返事の代わりに俺の頭を撫でてくれる。

「…もう、心配でしゃーなかった。どこに行ってもうたんやろ、って。最悪の場合やって、考えたんやで。…ほんま、無事で居てくれてよかった。…ごめんな、俺、あのときまだガキで、全然お前のこと守ってあげられへんくて」

「何言うてるん。照史くんが居ってくれたおかげで、俺は生きてられたんやで？毎日苦しくても、照史くんと遊んでる時間だけは幸せやった」

そう言って、ありがとう、と続ければ「…望、ほんまにちゃんと笑える様になったな」

と、少し切なそうに、でもとても優しく、照史くんが告げた。

「淳太くんに、愛されとるんやな」

そして、そう続けた。

「…ん、むっちゃ大事にしてくれとるよ。俺、本当の弟やないのにな？ほんま、淳太には感謝しとる」