Snow brothers. (ページ7)

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Tatsuya

涼「辰兄、翔太は…？」

リビング開けると涼太からの第一声。

大丈夫って言っても相当心配なんだろうな。

涼太以外の3人もご飯食べる手を止めてこっちを見てくる。

「治まって来てるから大丈夫。照、後でゼリーか何か食べさせて薬飲ませて。何かあったらすぐ電話ね。」

状態を伝えてあげれば、次々に良かったーって漏れてくる心の声。

安心した顔を見届けて、パッと時計を見ると意外と時間がピンチになっている。

皆心配で落ち着かなくてそれ所じゃなかったみたいだね。

又いつもみたいなバタバタな朝の時間。

わさわさ動き出して、超特急でそれぞれの朝の準備して…

翔太に一声かけてせわしなく家を出ていく大介と蓮。

その後をまだ余裕のあるらしい涼太が優雅に歩いていった。

俺もちゃちゃっと支度して、翔太を照に託して職場へ。

「じゃあ頼んだよ。」

照「うん、大丈夫。何かあったらすぐ言うから。」

.

駅までの道を一人で歩きながら、何となく考えるのは弟達のこと。

やっぱり家は傍から見たら普通の兄弟じゃないのかもしれない。

親もいない男ばっかの6人兄弟。

そして俺も含め、大なり小なりハンデを抱えてる奴が殆どで…

6人全員が元気な日なんて、そう多くは無い。

それでも、兄弟だってことは変わらないから。

苦手を補い合って、出来ることを頑張って。

そうやってこれからも生きていければ、十分幸せだと思う。

大介、照、翔太、涼太、蓮。

これからも助け合って精一杯生きていこうな。

だって俺達は、何があっても兄弟だから。