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「終わった〜！！！」
テスト最終日、最後の科目が終わるとじらいちゃんがそう言って大きく伸びをした。
「それはどっちの意味？」
「両方！！」
「絶対元気良く言うことじゃないって
まぁ人のことは言えないんだけどさ」
なんて笑いながら荷物をまとめて教室を出る
昇降口でみんなと合流する
駅まで皆でわいわい話しながら歩き、電車に乗る
同じ電車に結構同じ学校の人がいたため、それぞれ思い思いの過ごし方をする
私はじらいちゃんと話していた
このクラスの人あんまりいなかったからね
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最寄り駅で降り、途中までみんなで歩く
途中の交差点で私といちはちくん、それ以外に分かれた
私達はケーキを買いに行く
「じゃあ後でね〜！」
しるこがブンブン手を振りながら言う
互いに背を向けて歩き始める
誰かの誕生日の度に買いに来るケーキ屋さん
チェーン店ではなく、ここにしかないらしい
どのケーキもめちゃめちゃ美味しい
私はいちはちくんとケーキを見に行き、
「値段は見ずに食べたいの選んで」
と、ホールケーキを指し示す
いちはちくんの事だから、あまり高いのは選びたがらないと思う
見えてしまうのを見ないふりしてもらって、好きなのを選んでほしい
なんなら一番高いのでも、そもそもお店が安く設定してくれているし6人で割るから一人の値段はそこまでいかない
「んーじゃあこれ」
少し悩んだ末に選ばれたのは苺がのったチョコレートケーキ
値段は高すぎず安すぎない
多分気にしたな
でも本当に食べたかったのかもしれない、自分の早とちりかもしれないと、本当にこれでいいのか確認した後にそれを買った
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テストの感想を話しながら家まで並んで歩く
「あー返ってこなくていいのになぁ」
「本当にそう、いらない見たくない」
なんて、テスト後に毎回言う台詞を今回も言い、笑いながら玄関の戸を開けた
「お、いい匂いする！」
「はこたろーとかるてっちーが頑張ってくれてるんだ」
他の3人は何してるかな
ケーキを冷蔵庫に入れに、まずキッチンに立ち寄る
そこには予想通り、はこたろーとかるてっちーがいた
「あ、おかえり」
「ただいま〜」
「ケーキなに？」
「チョコ。入れとくね」
「うん、お願い」
「他の3人は？」
「3人でリビング片付けてほしいってＪに言ったけど、」
「急に静かになったからなんか怪しい」
と、リビングに続く扉に目をやるはこたろー
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作者名：γ | 作成日時：2021年9月3日 16時
