緋「530話目です、えりな様！」 ページ5
これで臭みの問題は無事解決した。
「後はどこまで熊の美味しさを引き出せるかどうか!!上手くいけば…葉山にだって絶対勝てる!!」
「よし……!!明日からまたドンドン試作しますよ！」
「Aちんファイトファイトファイト！ファイットー！」
明るい声が響いた試作部屋。
「主将!!た…大変です！」
そこに、焦った顔つきの中華研メンバーが入ってきた。
「葉山アキラが試作してる厨房が……！と、兎に角 来てください！」
―――
A達が駆けつけた其処は、優美で深い香りに包まれていた。
「これは──ケイジャンスパイス!!」
ケイジャンスパイスとは、アメリカ南部・ニューオリンズを中心としたケイジャン料理に使われる香辛料である。
「これは日本でもよく知られている香辛料だが……ヤツの手に掛かるとまるで別物！これ程 力強く深い香りを持つケイジャンスパイスは嗅いだ事がない！」
「…っ!?」
すると葉山はAを一瞥するなり突然 その腕を掴んだ。
彼女の腕にスゥ…と鼻を近づけ、不敵に笑う。
「……試してるのは、五味子…だな？」
「悪かったな…そっちのネタを暴いちまって」
「ま……そっちも他人が試作してる厨房に乗り込んだんだ。お互い様だよな」
葉山はそう言って腕を放した。
すると…
「………ん？…あ！そうだっ！」
険悪ムードが続くこの場で、久我は大切な事を思い出した。
そしてAの耳元で何やらヒソヒソと話し始める。
「AちんAちんAちん！忘れてないよね例の件」
「食戟を挑むんだよ葉山に…！アイツの第九席を賭けて！今が良いチャンスだよ！」
「ほらほらお得意の口八丁で挑発しちゃってよほらほらほら〜！アイツの試作にビビったりなんかしてないよね〜？」
1人 テンション高めの久我。
「……ねぇ葉山」
「折角 十傑入りしたってのに…何か暗いね、顔」
「本当に中村先輩のやり方に賛同しちゃったの？」
「いけ好かない機関に従ってまで念願の十傑に入れたんだからさぁ……」
「もっと楽しそうにしてりゃいいのに」
「中枢美食機関に楽しさなんか求めてねぇよ」
Aの皮肉混じりの言葉に、葉山が乗ることは無かった。
「……俺が機関に入ったのは、潤のためだ」
久我先輩が色々言ったり思ったりするだけ
「そんな弱気な幸平ちん見たくないゾ！」
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大二重(プロフ) - 鶴姫輝さん» コメント有難うございます！ 続編が出るの遅くてすみません……(；´Д｀) もう少しで出せますので今暫くお待ちいただければと思います！ (2018年7月27日 20時) (
レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
鶴姫輝(プロフ) - この作品大好きです。早く続きが読みたいです。 (2018年7月27日 17時) (レス) id: 2481538c9a (このIDを非表示/違反報告)
大二重(プロフ) - 蓮子さん» 有難うございます!!! い、一気にですか!?お疲れ様です…！(´･ω･)っ旦~ こんなにも楽しんでいただけて、私 感激しております！ これからも頑張りますねっ！ヾ(●´∇｀●)ﾉ (2018年6月29日 18時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
蓮子 - 一気に1章から見ました。面白いです！これからも楽しみにしてます！頑張って下さいね！ (2018年6月29日 17時) (レス) id: e28d5c13f1 (このIDを非表示/違反報告)
大二重(プロフ) - 紅雅華咲さん» ああ有難うございますっ!!! そんな風に言っていただけるなんて占ツク作者冥利に尽きます！ヾ(●´∇｀●)ﾉ 私自身が司先輩最推しなので、気合い入れて書きました♪楽しんでいただけまして何よりです！これからも全力投球で頑張ります!!! (2018年6月12日 6時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大二重 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meernosedona/
作成日時：2018年5月9日 21時
