潤「549話目だって！」 ページ24
「ダメだよ葉山くん。今すぐ機関から抜けて」
あれからゼミに戻って経緯を報告すれば、潤からキッパリと言われた一言。
ただ、もう遅かった。
…後悔していないといえば嘘になる。
しかし今更 引き返す事も出来ない。
「…分かったでしょ。薊…先輩に従っても、私達の自由にさせてくれる保証なんて何処にもないんだよ…！」
「……だけど、俺はどうしても」
「もう……アキラくんの分からず屋!!」
「私はアキラくんにこれっぽっちも、こんな馬鹿な事して欲しくなんかないのに!!」
元はと言えば、潤を思っての行動だった。
ただ…此処を守りたかった。それだけだった。
……でもそれは凶と出てしまった。
「…いいよ もう」
「お前が何と言おうとこの場所は守ってみせる。例え何を犠牲にしてでも…!!」
―――
厨房に入ってふと、アイツと此処で過ごした短い日々を思い出した。
黒木場と一緒にわざわざ押し掛けて来ていたな。
わいわいと駄弁っては俺に散々料理を作らせて…
3人で好き勝手に評論して──
「……」
俺が勝とうとアイツ…幸平が勝とうと、どちらにせよ あの時のようには戻れないだろう。
いつの日からか…幸平には格好良い所を見せていたいと思うようになっていた。
言うまでもなく、俺が幸平に抱いていた感情は特別なものだった。
……でもこれじゃ見栄も何も無いな。
敵に寝返ってしまった俺には、最早 合わせる顔さえもない。
だったらもういっその事、清々する程に疎まれてしまおうか。
──俺は…中枢美食機関に仇なす叛逆者を臥せる、遠月十傑評議会第九席・葉山アキラだ。
そう俺は………──
何度も何度も自分に言い聞かせた。
そうする事で全てに蓋をするように。忘れる事の出来るように。
「──幸平」
ただどうしても、厚い雲のように覆われたこの気持ちだけは、晴れることは無かった。
久我先輩が色々言ったり思ったりするだけ
「そんな弱気な幸平ちん見たくないゾ！」
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大二重(プロフ) - 鶴姫輝さん» コメント有難うございます！ 続編が出るの遅くてすみません……(；´Д｀) もう少しで出せますので今暫くお待ちいただければと思います！ (2018年7月27日 20時) (
レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
鶴姫輝(プロフ) - この作品大好きです。早く続きが読みたいです。 (2018年7月27日 17時) (レス) id: 2481538c9a (このIDを非表示/違反報告)
大二重(プロフ) - 蓮子さん» 有難うございます!!! い、一気にですか!?お疲れ様です…！(´･ω･)っ旦~ こんなにも楽しんでいただけて、私 感激しております！ これからも頑張りますねっ！ヾ(●´∇｀●)ﾉ (2018年6月29日 18時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
蓮子 - 一気に1章から見ました。面白いです！これからも楽しみにしてます！頑張って下さいね！ (2018年6月29日 17時) (レス) id: e28d5c13f1 (このIDを非表示/違反報告)
大二重(プロフ) - 紅雅華咲さん» ああ有難うございますっ!!! そんな風に言っていただけるなんて占ツク作者冥利に尽きます！ヾ(●´∇｀●)ﾉ 私自身が司先輩最推しなので、気合い入れて書きました♪楽しんでいただけまして何よりです！これからも全力投球で頑張ります!!! (2018年6月12日 6時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大二重 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meernosedona/
作成日時：2018年5月9日 21時
