司「411話目だよ」 ページ14
「…ところで、言い忘れてたが」
「今、極星寮に俺の部下達が向かってる」
叡山に背中を向けていたA。
驚く表情が悟られる事はなかった。
「……ふーん…何でですか?何か用事でも?」
Aは表情を消して振り返り、興味の無さそうに応える。
「いや〜本当に悪いと思ってんだけどよ…寮の退去日…10日後だと伝えてた件が、ちぃーっと予定が早まっちまったんだ」
「非常に気の毒なんだが、極星寮の強制退去…」
「本日これから、謹んで執り行う」
ニタリと笑った叡山を、何も言わぬAの冷たい瞳が穿つ。
「この勝負が終わる頃にはもう寮は空っぽ……お前を待ってるのは」
「蛻の殻になった元住み処と、お友達みんなの絶望した顔だ」
「さぁて……食戟だ!いい試合にしようぜ?」
其の男、卑劣極まれり───
―――
「薙切えりな様が匿われてるという情報もある。呉れ呉れも丁重に扱え」
「他の連中は?」
「言うまでもねぇ」
「問答無用で叩き出せ」
その頃、極星寮の入口には、沢山の叡山の部下がやって来ていた。
『これから強制退去を決行する!抵抗しないで出てくれば痛い目を見ずに済むぞ』
メガホン越しに最後の警告がされた。
このままでは、極星勢はなす術なく白旗となってしまう。
「ここで大人しく従っとけば、今後もここの生徒でいられるだろうね」
「極星寮が無くなろうとも料理は続けられる。下手に歯向かって厄介な事になるよりはマシかもしれないよ」
「何弱気になってんだよふみ緒さん!!」
ふみ緒らしからぬ発言に、青木は思わず声を荒らげた。
「だったらどうするんだい」
「幸平のように退学覚悟で、外の連中に逆らってみるかい?」
「……!」
― ― ―
其のおまけは唐突に〜410話目より〜
「じゃあ何故に竜胆先輩もここに居るんですか?」
「え?全部司に押し付けてきたから」
「…ん?」「ん?」
その頃、司はブラック企業×3(久我、叡山、竜胆)の書類に追われていたのだった……
「司先輩ドンマイです…頑張れ」
〜司先輩side〜
「あ、幸平が俺を応援してくれた」
「……頑張らなきゃ」
Aさんの頑張れの一言で、3人分の書類を終わらせた司先輩でした。
司先輩、今日も元気にAさん守り隊。
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大二重(プロフ) - ハルヒさん» ハルヒ様、コメントありがとうございます! ついに薊さん始動……そして通常運転の司さんです笑 お褒めいただき、とても嬉しいです…励みになります!これからも頑張りますね!(*^^*) (2021年4月4日 17時) (レス) id: 5943f5a026 (このIDを非表示/違反報告)
ハルヒ(プロフ) - ぎゃぁぁ!!!薊様ァァァァ!!!司先輩は…相変わらずということでね!うん!また見に来ちゃうほど面白いです!恵んもだけど是非作者様、体調崩さない程度に頑張ってください! (2021年4月3日 14時) (レス) id: 46554589d7 (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - 潮来さん» 分かります!!!!えーりんはBBAじゃない!お姉様だ!(( 輝夜もいいですよね〜^^ ニート!でも良し!笑 あ、 チャットになっちゃうので1度切りますね! これから寝ちゃうんですけど、機会があればボードの方でぜひ語り合いたいですヽ(*´∀`)ノ (2017年8月28日 3時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
潮来(プロフ) - 大二重@受験生さん» えーりんの衣装かっこいいですよね!!あれでBBAとかいわれてますが私からすれば何処が?って感じなんですよね...かぐやもなかなか可愛い!(ニート姫っていわれてるけど!) (2017年8月28日 3時) (レス) id: a18c7eca1f (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - 潮来さん» おぉぉお!同志がいましたァァァ!!!!こちらこそ嬉しすぎます! 霊夢いいですよね^^ ちなみに私は永琳推しです!( ゚∀゚)o彡°えーりん!えーりん! (2017年8月28日 3時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大二重@受験生 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meernosedona/
作成日時:2017年7月25日 19時