郁「410話目だ!」 ページ13
「な…!?何しに来やがった竜胆テメェ!」
「りんどー先輩だろーがー!礼儀正しくしろー!」
呼び捨てにした叡山に、首を絞めるようなプロレス技をお見舞いする竜胆。
「うるせぇ!ここは関係者以外立入禁止だぞ!」
「……」
謎の茶番に、Aはついていけなくなった。
「ようなまえ!相変わらず無茶してんなお前ー」
「どーもです。何か久しぶりですねりんどー先輩」
「それがよー大変なんだよこれが!薙切薊の改革で学内の色んな事が変わったから十傑メンバーは書類作成と公務で大忙し!」
「ずーっと働き詰めなんだよ!」
竜胆曰く、ブラック企業に引けを取らない仕事量らしい。
「なのに久我のやろーはまたサボってやがるし、そのうえお前まで食戟なんかやりやがって!」
「おかげで叡山の分の仕事が全部あたしに回ってきたんだぜー!」
Aはふと、疑問が湧いた。
「じゃあ何故に竜胆先輩もここに居るんですか?」
「え?全部司に押し付けてきたから」
「…ん?」「ん?」
その頃、司はブラック企業×3(久我、叡山、竜胆)の書類に追われていたのだった……
「司先輩ドンマイです…頑張れ」
「…兎に角!食戟開始まであと少しだ。事前に仕込みが必要なら済ませとけよ」
「あ、どーもです叡山先輩!んじゃ、こっちの厨房借りますね」
―――
会場に入った叡山とA。
間もなくして叡山の丸め込んだ審査員達がやって来る。
「ふはは…先日の結果を見てまだ挑んでくる輩がおるとは……」
「余程のうつけ者に違いない」
「叡山殿の料理だけ味わって帰るとしますかな?」
クスクスと嫌味な笑いを浮かべる審査員。
「……ご自由に。今日も'判定'よろしく頼むぜ」
絶対に勝てるであろう勝負(?)であるにも拘らず、叡山は浮かない顔をしたままだった。
「残念だったな叡山よー」
叡山の目論見は、竜胆には読まれていたようだ。
「あの見せしめの真の目的は、なまえの鼻っ柱を圧し折る事だったんだろ?」
「なのに折れるどころか向かってきた…まぁ気に病むなよ。そんだけアイツが骨のあるヤツだったって事だー」
竜胆が話し終わった途端、叡山の携帯が鳴った。
「…俺だ。準備は?……よし、では支持した通りに動け」
─生憎だが、圧し折る機会はまだあると思ってるぜ?
「間もなく開始時刻です。双方、調理台について下さい」
竜胆を一瞥した叡山は、不敵に笑った。
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大二重(プロフ) - ハルヒさん» ハルヒ様、コメントありがとうございます! ついに薊さん始動……そして通常運転の司さんです笑 お褒めいただき、とても嬉しいです…励みになります!これからも頑張りますね!(*^^*) (2021年4月4日 17時) (レス) id: 5943f5a026 (このIDを非表示/違反報告)
ハルヒ(プロフ) - ぎゃぁぁ!!!薊様ァァァァ!!!司先輩は…相変わらずということでね!うん!また見に来ちゃうほど面白いです!恵んもだけど是非作者様、体調崩さない程度に頑張ってください! (2021年4月3日 14時) (レス) id: 46554589d7 (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - 潮来さん» 分かります!!!!えーりんはBBAじゃない!お姉様だ!(( 輝夜もいいですよね〜^^ ニート!でも良し!笑 あ、 チャットになっちゃうので1度切りますね! これから寝ちゃうんですけど、機会があればボードの方でぜひ語り合いたいですヽ(*´∀`)ノ (2017年8月28日 3時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
潮来(プロフ) - 大二重@受験生さん» えーりんの衣装かっこいいですよね!!あれでBBAとかいわれてますが私からすれば何処が?って感じなんですよね...かぐやもなかなか可愛い!(ニート姫っていわれてるけど!) (2017年8月28日 3時) (レス) id: a18c7eca1f (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - 潮来さん» おぉぉお!同志がいましたァァァ!!!!こちらこそ嬉しすぎます! 霊夢いいですよね^^ ちなみに私は永琳推しです!( ゚∀゚)o彡°えーりん!えーりん! (2017年8月28日 3時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大二重@受験生 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meernosedona/
作成日時:2017年7月25日 19時