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「321話目で候」貴「……え?誰?」 ページ9

私が初めて、成長したと実感出来る日がやって来た。




「…次、8番卓の魚料理ですよね。下処理、済んでます!」



初めて声を掛けられる前に、私は次の準備をする事が出来たのだ。






「Merci!(有難う!)」






それから、私は動きがスムーズになった。





今までとは絶対比べ物にならない程に。







「カサゴのアビエ終わりました!チェックお願いしやす!」


「エシャロットのシズレ、チェックを!」


「…いいヨ。大丈夫!次、1番卓ヨロシク!」








今まで沢山怒られてきたけど、へこたれてる暇なんて一秒もない。


だって──今、私─









新しい技をモノに出来るのが、おもしろくして仕方ないんですよ…!!!





「4番卓!食事ペース早いです!」

「スープはまだですか!?」




「アベル動けるか」

「……すみません!今手が離せません」


「こっちも手イッパイ!」



やっと、






「下処理、出来てます」



皆の力になれた。









「……幸平、レシピは頭に入ってるな?」


突如、四宮先輩にそんな事を聞かれた。

私は勿論、大きく頷く。





「そのまま最後まで仕上げろ」




びっくりした。








やっとだ…!!


口角が上がるのを抑えきれない。







「はい!!!」



私がやっと……初めて、四宮先輩に仕上げの仕事を任された瞬間だった。


──


「お疲れでしたぁ〜……」


営業時間が終了して、最後のお客さんが帰った。



「一息ついてる場合じゃねぇだろ。これからが本当の勝負なんだぜ?」


四宮先輩は眼鏡を少しだけ上げる。



「明日…最終日も、抜かるんじゃねぇぞ幸平」


「……勿論です!」





「やるじゃんユキヒラ!」

「へへっ…!」



「助かったわ」

「やっと、役に立てました!」



何だかんだで初めて、皆に褒めてもらえたかもしれない。




今日はたくさんの初めてがあった日だったね。


──

俺は、アベルに幸平を残す事に異論が無いか聞いた。


アベルは及第点と言いつつも、何だかんだでアイツを主戦力として認めている。




「一時はどうなるかと思いました。何の助言もないんですもの」



唯がホッとしたように言う。



「自分で乗り越えられなきゃ意味ねぇだろ」




それに──









地獄の合宿のあの日……


この俺に喧嘩を売った女なんだ。









スタジエなんかで終わる料理人じゃあないだろ?幸平──

──

イ「322話目だよ〜」→←久「320話目だよん♪」



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設定タグ:食戟のソーマ , 成り代わり , 女主   
作品ジャンル:アニメ
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大二重@受験生(プロフ) - 雪姫さん» なるほど……いいですね!それも美味しいです(*´q`) ヤンデレはギャップ萌えですね!!(( (2017年5月31日 21時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - ヤンデレ美味しいです。私的には、普段なら見守るタイプの人がタガが外れてヤンデレるのが好きですww (2017年5月31日 21時) (レス) id: 9584fec5a2 (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - 雪姫さん» コメント有難うございます!ヽ(;▽;)ノ本当ですか!!雪姫さん同胞です(( ヤンデレ美味しいですよね!w (2017年5月31日 21時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - ヤンデレ?大好物ですありがとうございます!!楽しみにしてます! (2017年5月31日 20時) (レス) id: 9584fec5a2 (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - Akatsukiさん» コメント有難うございます!! 我慢出来ずに告白させてしまいました!(( さぁ…どうなってしまうのでしょうか……(。-∀-)ニヤリ (2017年5月28日 10時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:大二重@受験生 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meernosedona/  
作成日時:2017年5月21日 19時

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